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~病室~ ミーナ「なんなのこれ・・・・・・。」 まず、ベッドの上に鎮座する狐色の丸い物体、これを物体Aと呼称する。 その物体Aに縋りつくエーリカと引き剥がそうと奮闘するバルクホルン。 これが現在、ミーナの眼前で展開されている光景だ。 正直よく解らない。 だが傍観したままでは始まらないと判断し、とりあえず物体Aに縋りつく寝ぼすけエースを 目標にすえる。 ミーナ「お は よ う フラウ、トゥルーデも。」 エーリカ「あー・・・・・・ミーナ、おはよ・・・う!?」 バルクホルン「お、おはようミーナ。」 実ににこやかに挨拶したはずであるにも拘らず、相手の表情は引き攣り気味である。 エーリカに至っては一瞬で目が覚めてしまったらしい、何故かは謎であるが。 ミーナ「フラウ、とりあえず早く着替えてきて、もう直ぐ朝食の時間よ?」 エーリカ「わ、わかったよ!」 自室から持ち込んだのであろう枕を抱え、脱兎のごとく病室から飛び出して行った。 普段からこれぐらい寝起きが良ければいいのに、とミーナが思うのも仕方のない事だろう。 ミーナ「トゥルーデ、一体なにがあったの?」 バルクホルン「私も朝食の前に僕少尉の様子を見ておこうと思ってな。 来てみたらハルトマンが一緒に寝ているのを発見して、とりあえず起こそう としたんだ。 そしたら先に僕少尉が起きてしまってな。 いきなり人がいて吃驚したのか、尻尾を出して丸まってしまったんだ。 あとは見ての通りだ。 悪い事をしてしまった。」 バルクホルン曰くこの物体A、どうやら僕らしい。 今は毛並みのい良い尻尾で完全に外部から隔離されているのが現状だ。 たしかに防御力は高そうである。 だがこの状態を解くには少々骨が折れるかもしれない。 ミーナ「そう、解ったわ。 トゥルーデも先に食堂に向かっててもらえる?」 バルクホルン「ああ、宮藤たちにも少し遅れると伝えておくよ。」 ミーナ「ええ、お願いね。」 バルクホルンが退室し、病室には物体Aこと僕とミーナの二人きりとなった。 とりあえずベッドの淵に腰掛け、黄金色の毛並みを撫でてみる。 ミーナ(これは・・・・・・手が離せないわ。) その毛並みはとても柔らかく、艶やかで滑る様な手触りを伝えてくる。 ハルトマンがなかなか離れなかったのも頷けると言うものだ。 ミーナ(顔をうずめたくなってしまうわね。 ・・・・・・少しだけならいいかしら。) と、ミーナが考えたときには既に眼前十数センチの所にまで顔を接近させていた。 ここで物体Aがもぞもぞと動き、中から尻尾を掻き分けて僕が顔を覗かせる。 そこは丁度ミーナが顔を近づけていた所だ。 図らずも数センチの距離で見詰め合う事となってしまった二人。 鼻先が触れそうである。 その状態が十秒ほど続いた後、先に動きを見せたのは僕だった。 僕「あの、オハヨウゴザイマス・・・・・・。」 ミーナ「・・・・・・え、あぁ。 おはよう。」 僕「・・・・・・ぇぅ。」 至近距離は少々耐え難いのか、半分ほど顔を引っ込めてしまった。 まだ警戒は続いているらしく、落ち着かない様子だ。 ミーナ「・・・・・・(なにこのカワイイイキモノ) お、驚かせちゃったかしら。 ごめんなさいね?」 僕「ぅ~・・・・・・。 いえ・・・・・・大丈夫です。」 とは言ったものの、未だに居心地悪そうに鼻から上だけ顔を覗かせた状態だ。 ミーナはそんな僕の頭に手を置き、優しく撫で始める。 ミーナ「昨日は大変だったけど、よく頑張ってくれたわね。 結構な難敵だったみたいだけど、おかげで助かったわ。 でも、あまり無茶しちゃ駄目よ?」 僕「はい・・・・・・んぅ。」 撫でられるのが心地良いらしく、僕は目を細めてされるがままとなっている。 そして、ようやく緊張も解れたのか、体を包んでいた尻尾もほどけて小柄な体が露になった。 ミーナ(これは・・・・・・マズイ、マズすぎるわ!) 何やらマズイ事になってしまったらしい。 ちなみに今の僕は成人用の病室着に身を包み、ぺたりとベッドに座り込んだ状態だ。 サイズが合ってないせいか服が少々肌蹴ており、左肩から胸元までが大きく開かれている。 さらに、少し前屈みになっているせいで白い素肌と幾許かの傷跡が見て取れる。 付け加えるとすればこんな所だろうか。 そんな状態で目を閉じて撫でられる感触に身を任せているのが現状だ。 確かに少々無防備すぎるかもしれない。 ミーナ(誘っているの?誘っているのね? ・・・・・・お持ち帰りしちゃおうかしら。 いえ、むしろ此処で頂き―――。) 宮藤「おはよう、僕君。 ミーナさんもおはようございます。」 リネット「おはようございます、ミーナ中佐。 おはよう、僕君。」 ミーナが慌てて入り口の方を見ると割烹着姿の宮藤とエプロン姿のリネットがいた。 極めて危険な思考を巡らし始めていたミーナだったが、結局は二人によってその欲求を発散 させる機会を逸してしまった。 ミーナ「お、おはよう、二人とも。(あ、あぶなかった)」 僕「おはようございます、宮藤軍曹、ビショップ曹長。」 リネット「リーネでいいよ、階級とかもいらないから。 って、あの、えーっと……。」 宮藤「私も階級は付けなくていいからね? あ、玉藻さん、おはようございます。」 僕「あぅ……、玉藻おねーちゃん、おはよう。」 玉藻「おはようございます。 お二人には初めまして、ですね。 僕の使い魔の玉藻と申します。」 ミーナが向き直ると、ベッドの上には僕を膝に乗せて肌蹴た服を整える妖弧の姿があった。 ~食堂~ バルクホルン「で、ハルトマン。 なんで僕少尉のベッドにお前が寝ていたんだ?」 納豆をこねつつバルクホルンが問う。 ちなみにエーリカに因る『病室侵入事件』は既に周知となっており、現在バルクホルン大尉 による尋問が慣行されている。 周りの反応は、呆れ、妬み、興味、等様々である。 エーリカ「えー、オトメの秘密をこんなトコで話すなんて……ィヤン♪///。」 などとの給いつつ顔を赤らめるエーリカ、はぐらかす気なのはみえみえだ。 しかし、そんな事で引き下がるバルクホルンでは無い。 バルクホルン「何がオトメの秘密だ!!。 第一、いくら幼いからって寝床に侵入するとは。 貴様それでも―――」 ミーナ「おはよう、みんな。」 バルクホルンがヒートアップし始めた所でミーナが食堂に入ってきた。 騒がしくなっていた食堂もミーナの登場によっていくらか落ち着きを取り戻す。 坂本「おはよう、ミーナ。」 ペリーヌ「おはようございます、ミーナ中佐。」 シャーロット「おはよう、中佐。」 ルッキーニ「おはよー。」 サーニャ「おはようございます、中佐。」 エイラ「オハヨー、中佐。」 エーリカ「モグモグ」 バルクホルン「ミーナ、僕少尉はどうだったんだ?」 ミーナ「なんとか落ち着いてくれたわ。 今は二人と一緒に食事中でしょうね。」 恐らく二人とも気を使ったのであろう。 宮藤とリネットは此処では無く病室で食事をとるらしい。 シャーロット「そう言えば、宮藤が別に何か作ってたな。」 ルッキーニ「なんだろうねーアレ。」 坂本「おそらく、雑炊か何かだろう。 体力の落ちている時には消化に良い物を食べさせた方が良いからな。 扶桑では、床に伏せっている者には粥や雑炊を食べさせるのが一般的なんだ。」 一同「へぇー」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 芳佳です。 只今、僕君とリーネちゃん、そして玉藻さんと一緒に朝ごはんを食べています。 そう言えば、一部の肉食動物の母親が子供に食事を与える場合には、まず母親が獲物の肉を 咀嚼して柔らかくしてから子供に食べさせるそうですね、口から口に直接。 ……。 ええ、失念してました。 玉藻さんは狐です、そして僕君は人間です。 でも、親子のような間柄な訳で……。 何が起きているのかは以下のリーネちゃんのコメントを持ってお察し頂ければ幸いです。 リネット「え、えっちなのはいけないとおもいますっ!!」 僕君……愛されてるね♪ おぉぅ、舌まではいってるよ……。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 一同「ごちそうさまでした。」 朝食も食べ終わって食後のお茶を飲み始めた頃、再びバルクホルンが問い始めた。 バルクホルン「さて、改めて訊くが何でハルトマンは僕少尉と一緒に寝てたんだ?」 エーリカ「えー、またそれ訊くの~? ……まぁ、ご飯も食べ終わったしいいかな。」 坂本「なんだ、まるで朝食前だと都合が悪かったみたいだな?」 エーリカ「あー、てゆーか朝からお通夜色の雰囲気っていうのに叩き込みたくなかった だけなんだけどね。 ちょっと繊細なのもいることだし、いまは病室だけど。」 今度ははぐらかす事は無く答えるつもりらしい。 しかし気は進まない様子だ。 エイラ「ナンダそれ、また重い話しナノカヨ。」 エーリカ「まぁねー、それが昨日に―――」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ~病室~ こんばんは、エーリカ・ハルトマンです。 只今、僕少尉の寝てる病室にお邪魔してます。 と、言うのも少々事情がありまして。 坂本少佐曰く、僕少尉は添い寝したら巻き込まれるぐらい寝相が悪いそうで。 まぁ、ベッドに入って朝になったら床の上だったっていうぐらい寝相の悪い自分としては 気になる訳ですよ。 他人の寝相と言うものは。 さて、僕少尉の寝姿拝見っと。 僕「・・・・・・う・・・っく・・・・・・うぅ・・・・・・いや・・・だ・・・いっちゃ・・・・・・やだ・・・・・・」 ……んー、ちょっと予想外。 ってゆーかメチャクチャうなされてるよ、この子。 しかも泣いてるし。 最早寝相が悪いってレベルじゃない。 もしかしてこれが毎晩? だとしたら、まともに寝れた事なんて無いんじゃないの? エーリカ「一体どうしたらココまで酷くなるんだよ……。」 そうこうしている内に、手が宙をさまよい始めた。 まるで何かを追い駆けているみたい。 思わず手を握ってしまった。 僕「・・・隊長・・・・・・」 隊長・・・・・・? ああ、前の部隊のか。 そう言えばこの子を残して戦闘不能になったんだっけ。 話しによれば、この子が戦線に居たのは7~8歳の頃だ。 そんな頃に仲間の墜されるところを目の当たりにして、それからはずっと一人。 支えてあげる人も居ないんじゃぁこうなっても仕方ないかな。 ってゆーか使い魔とやらは何してたのさ。 むぅ、それにしてもしっかりと手を握りこまれてしまった。 放してくれる気配はまったく無いね。 準備しておいて良かったよ。 エーリカ「……仕方ないなぁ。」 いつまでもこうしてる訳にも行かないし、かといってほっとくほど薄情にもなれない。 ちょっと言い訳臭い気もするけど、そんな感じで多少の事には動じないだけの覚悟を完了。 枕を置いて隣に侵入。 では、おやすみなさい……。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― エーリカ「―――っていうことがあったんだよ。」 一同「……。」 水を打ったように静まり返った食堂、皆一様に絶句している。 エーリカはそんな彼女らを見渡して軽くため息をついた。 エーリカ「まぁ、あの二人が席を外してたのは幸いだったね。 人の死に目に遇った事の無い子たちにはちょっとヘビーな話しだし。」 ミーナ「それは、たしかにそうね。」 坂本「まぁ、この隊では未だに死者は出ていないからな、幸いな事に。 宮藤の治療魔法の効果も大きいが。」 バルクホルン「ふむ、そういうことか……気を使わせたな、しかしだ。 その割には随分と食い下がっていたな?」 エーリカ「え~、だってあの子すっごくやわこくってぬくいんだもん。 いや~もう抱き心地がいいもんだから放しがたくってさ~。 しかもだよ、あの子ってば擦り寄ってきてしがみついてくるのよ仔犬みたいにさ。 これがまたカワイイのなんのって。 いや、あの子の場合は子狐か。」 一同(そんなにかわいいのか……。) ここにきて鉛のように重かった空気が一変、なんとも気の抜けた物になった。 同席していた者達の表情も和らいでいく。 人の生死に関る話題など続けて欲しくないのが本音なのだろう、口に出す事は無くとも。 この辺りの切り替えはムードメーカーとしては流石と言ってもいいかもしれない。 エーリカ「おかげで久しぶりにベッドの上で朝を迎えられたよ。 いや~、何でかしんないけど昨日はよく寝れたなー。」 ペリーヌ「それは単に、終始ベッドの上で睡眠をとれたと言うだけの事ではありませんの?」 エーリカ「……かもしんない。 う~ん、やっぱり僕君には私のトコに来てもらった方がいいかなー。 主に私の安眠のために。」 だが少々やり過ぎた。 ここで先日の『僕少尉と相部屋権争奪論戦』が再燃したのである。 エイラ「チョットマッター!」 サーニャ「……まったー。」 まず異を唱えるのはエイラとサーニャの二人。 対抗意識は充分に有る様だ。 エイラ「そんなに安眠したけりゃ抱き枕でも買えばイイダロ。」 サーニャ「コクコク」 エーリカ「うっ……。」 エイラ「それに、ルーズすぎる生活習慣に巻き込まない保障ハ?」 サーニャ「コクコクコク」 エーリカ「ううっ……。」 サーニャ「ハルトマンさん……、お部屋、片付けられますか?」 エイラ「無理ダナ。」 エーリカ「グハァッ。 トゥルーデェ~……。」 形勢が極めて悪いと見たエーリカは、隣にいるバルクホルンに援護を求める。 どう見ても自業自得だが。 バルクホルン「お前は生活習慣を少し改めろハルトマン。 しかしだ、私の所ならその様な心配はまったく無いぞ。」 シャーロット「四六時中堅物と一緒じゃ息つまりそうだよなー。」 ルッキーニ「なー」 続いて話しに加わるのはシャーロットとルッキーニの二人である。 こちらも充分にやる気はあるようだ。 バルクホルン「なんだと? 整頓された部屋に規則正しい生活。 それのどこが息が詰まるというんだリベリアン?!」 シャーロット「……真面目な話しな。 あの子と相部屋になったとして、どう扱うつもりなんだ?」 シャーロットも思うところが有るらしく、神妙な面持ちでバルクホルンに問う。 問われたバルクホルンは少々面食らっている様子。 バルクホルン「そ、それは当然、上官として寝食を共にしつつ軍の規律に則った生活と 言うものをみっちり、それこそ我が子に教えるように仕込んでやるつもりだ。 それが何かまずいのか?」 ルッキーニ「その辺の事って、もうとっくに終わらせてるんじゃないかなー」 バルクホルン「ムッ……。」 シャーロット「それもあるけど。 そんなことしたら、どんなに素養のある子でも潰れるだろ……。 只でさえ心身ともにズタボロの状態で此処に来てるんだぞ。」 バルクホルン「ムゥ……なら、お前ならどうするというんだ。 お前も大尉であの子は少尉だ、上官と部下と言う関係以外にどういう 付き合い方があるというんだ?」 シャーロット「私は別に上官だの部下だのなんて気にしないけどね。 私があの子にしてあげられる事なんて、良き友人になる事ぐらいさ。 だけど、せめて力の抜きどころぐらいは作ってやりたいな。 ルッキーニのいい遊び相手にもなってくれそうだし。」 ルッキーニ「あの子が元気になったらいっぱい虫取りとか鬼ごっことかするんだ~。」 バルクホルン「お前達も、もう少し規律と言うものをだな。 しかし友人か……。 ……確かに必要だ…だが……姉として……。」 どうやらかなり揺らいでいるご様子。 そんな彼女にエーリカが「がんばれー」などと声援を送るも聞こえてはいない様だ。 ここで新たに参戦する者が約一名。 ミーナ「でもやっぱり、もともと相部屋だった所にもう一人追加は厳しくないかしら。 私の所なら広さも充分にあるし、ほとんど模様替えする必要もないわ。」 エーリカ「えー、ミーナのトコはまずいんじゃないの~?」 ミーナ「あら、どうして?」 エーリカ「ミーナの部屋って、資料やら書類やら満載じゃん。 中には機密のやつもあるんでしょ? そんな所にホイホイ連れ込んで大丈夫なの?」 ミーナ「……やっぱり、まずいかしら?」 一同「うん!」 全員から一斉に力いっぱい頷かれた。 そしてミーナはいじけ始める。 ミーナ「そんなに全力で頷かなくてもいいじゃない……。 私だってあんな可愛い子をぷにぷにしたりもふもふしたりこねこねしたりして 癒されたかったのよ……。」 そんなミーナの肩に手を置いて優しく語り掛ける人物が一人。 坂本「ミーナ……。」 ミーナ「美緒……。」 坂本「疲れてるなら、そろそろ休暇でも取って羽を伸ばして来た方がいい。 それに幼子に逆セクハラまがいの行いはまずいぞ。 指揮官以前に人として。」 ミーナは完全に止めを刺されたらしく崩れ落ちる。 その様子を尻目に下手人は小さくガッツポーズ。 ミーナ「そんなんじゃないわよ~……。」 坂本「まぁ、ミーナの所はまずいかもしれないが、私の所なら何の問題も―――」 ペリーヌ「なりませんわっ!! 男女七歳にして同禽せずと申しまして、なにか間違いがあってからでは遅いでは ございませんかっ!! それに坂本少佐のお部屋には刀とか刀とか刀とか、子供の手の届く所に置いては いけない物がありますわ!!」 ここにきて終始静観に徹すると思われたペリーヌが乱入。 一気に捲くし立てた。 流石の坂本少佐もやや押されぎみの様だ。 坂本「そ、そう……か? しかし、私の所なら布団を一式追加すれば直ぐにでも入居可能なんだが……。」 ペリーヌ「な り ま せ ん!!」 坂本「おぉぅ……。」 流石に勢いに押されきったのか、坂本美緒が戦線より離脱。 事態は混迷を極めつつある。 ルッキーニ「じゃー、ペリーヌは誰のトコならいいのー?」 ルッキーニの一言で、視線がペリーヌに集中した。 この中で僕の受け入れを表明していないのはペリーヌのみである。 彼女の推薦を得られれば、大きなアドバンテージを取れるかもしれない。 皆はそう考えていたが、そうは問屋が卸す事は無かった。 ペリーヌ「私は、先日も申上げた通り。 個室に入っていただくべきだと考えますわ。 先日のお話しでは、ずいぶんと強力な使い魔をお持ちのご様子。 しかも人の形も採れて単独での行動も行えるとなると、実質二人を受け入れる 形になりますわ。 流石に定員は超えるでしょう。」 面倒見も良い様ですし、と締めくくる。 此処まで決め手を打つことの出来た物はおらず、事態は振り出しに戻った。 全員が次の一手を考えている所に、宮藤、リネットの両名が食堂へと戻ってくる。 リネット・宮藤「た、只今戻りました……///」 坂本「お、二人とも戻ったか……ん? どうした、二人とも顔を赤くして。」 リネット「な、何でもないですぅ……。///」 宮藤「いやー、ちょっと刺激の強い光景を目にしまして。///」 リネット「よ、芳佳ちゃんっ……。」 バルクホルン「刺激の強い……? ……僕少尉に何かあったのか?」 宮藤「その~、朝食は玉藻さんが食べさせてたんですけど。 食べさせ方が狐さん流のやり方だったんですよね。」 一同「狐さん流?」 皆一様に首をかしげる。 そんな中、使い魔に狐を持つ一名が理解の色を見せた。 エイラ「もしかして……口移しカ?」 リネット・宮藤「そーなんです……。」 宮藤「余にも自然にやってた物ですから一寸止める気にはならなかったんですけどね。 アハハハ……。」 リネット「僕君は一寸恥ずかしそうだったけど……。」 一同沈黙、思い浮かべてしまったのか皆一様に顔が紅く染まっていた。 そんな雰囲気に耐えかねたのか、ルッキーニが先の話題を二人にもふる。 ルッキーニ「ねぇねぇ芳佳ぁ、リーネェ。 いま僕を誰の部屋に入れるか話してたんだけどー。 二人は誰の部屋がいいとおもう?」 宮藤「え、またその話しなんだ……。 私達のトコがもっと広かったらよかったんだけどね。 玉藻さんも来るし。」 リネット「でも、あの雰囲気がいつもって言うのはちょっと……。」 一同「……。」 それから様々な意見が出されるも、結局決め手を打てた者は居らず、僕少尉の希望次第 という実に消極的な結論を持って論戦は幕を閉じた。 ~基地内・桟橋~ 丸一日の遅れで到着した日照丸から急ピッチで物資が降ろされていく。 かなりの量の荷物のため、基地内のウィッチ以外のほぼ全員が搬出と整理に駆り出されていた。 姿が見えないのは当番のレーダー員と通信兼管制員、後は衛兵ぐらいのものだろうか。 そんな中、扶桑海軍の仕官服を身に纏った長身の男を先頭に新任の兵と思われる男達が 整列していた。 男達の前にミーナと坂本と整備兵長が立ち、鋭い視線を巡らす。 新任者達はその視線に顔を強張らせている様子だが、仕官服の男は気にしていない様子だ。 男が気合の入った大声で号令を懸ける。 俺「気をーつけぃっ!!」 ザッ! 俺「敬礼っ!!」 一糸乱れぬ動作で敬礼を送る。 受け取ったミーナと坂本と整備兵長も返礼を送った。 ミーナ「どうぞ、楽にしてください。」 俺「直れ、休め!!」 全員が休めの体勢をとった事を確認してさらに声を張り上げた。 俺「本日、マルキュウサンマルより、俺特務少尉以下、通信兼管制員一名、電探員一名 飛行脚整備員三名、局地戦闘飛行脚・震電二式甲型及び乙型運用試験班員六名、 第501統合戦闘航空団ロマーニャ基地に着任いたします。」 ミーナ「野郎大尉が居られないようですが、どちらに?」 俺「野郎大尉は先日の暴挙、並びに薬物不法所持の現行犯により拘束、まもなく……。」 野郎「タスケテー」 俺「失礼、只今積み降ろし中です。」 三人が船の方に目を向けると、随分と手の込んだ縛り方(亀甲縛り)で身動きを封じられた 野郎がクレーンで船から降ろされる所だった。 三人「ブッ……。」 ミーナ「ププ……コホン、解りました。 マルキュウサンマル、俺特務少尉以下十一名の着任を認めます。 後、連合軍総本部議会扶桑代表、山本五十六中将閣下より、書類と運用試験副責任者 への封書が有ります。 確認願います。」 ミーナから俺に書類が渡される。 内容を確認しニヤリと俺が笑った。 そして、封書を開く。 封書を読み進めるうちに困惑の色に染まっていく俺の顔。 なにやらとんでもない内容だったご様子。 ミーナ「あのー、なにか御座いましたか?」 俺「あー、こちらも命令書だった様です。 内容は、野郎大尉が任務遂行に不適格と判断された場合。 使用可能な階級の最上位の物に固定し。 運用試験責任者代行、並びに第501統合戦闘航空団の指揮下にて試験航空歩兵の任を全うせよ。 との事です。 他にも細々と有りますが、それはまた後ほど……。」 ミーナ「はぁ……、そうですか。 それでは新任の皆さんは整備兵長に、俺特務少尉は私達に着いて来て下さい。」 新任者一同「了解!!」
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鰤たん ギルティギアのブリジット。ヨーヨーを武器に戦っている。 とにかくかわいい。ショタコンにはもってこいのキャラ。 ぶりたんかわゆす 塗り絵Ver
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2→3 3→2
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は~ほ 灰原ユウヤ(はいばらゆうや/ダンボール戦機W) 前作にも出てはいたが、前作は敵組織に操られ強化スーツを着込んでLBX大会に出て自我を失うという悲惨な目に遭う。 「W」になってからはその洗脳も解け、山野バンの手伝いをすることに。 もちろん前作のときの腕も確かに残っており、「W」での敵と互角に渡り合える一流のLBXプレイヤー。 あのスーツ着込んで出てきてくれると思ったのにな・・(まてこら 博多藤四郎(はかたとうしろう/刀剣乱舞) 「藤四郎」を名乗る粟田口派の刀剣で九州に伝来しているもの。刀剣乱舞では商才に恵まれており、眼鏡を掛けている。本丸の財布を握っているとも言われ、今後の活躍に期待が持てそうである。つい最近の情報によりユーザーへのドロップ配布が決まっている。 鋼銀河(はがねぎんが/メタルファイトベイブレード) 鼻に絆創膏をつけ青いヘアバンド、赤のツンツン頭がトレードマーク。 ベイブレードファイトが何よりも好きで、相手が強ければ強いほど燃えるらしい。 鼻の絆創膏がショタ色を強くしてますな。 ハシバ(乱歩奇譚~ゲームオブラプラス) コバヤシの唯一の親友であり良き理解者。コバヤシが学校で浮いた存在である中唯一クラスメートとの取り持ち役を担っている生徒。コバヤシと一緒に居る為か何かと事件に巻き込まれることが多い。実は御曹司の息子。 ハス太(はすた/這いよれ!ニャル子さんW) 小学生のような容姿でありながら、人間界では高校生。更に、異世界ではゲーム会社の御曹司でもあるという、登場人物の中では一番の常識もち。ニャル子とクー子の諍いの仲裁に入るのは日常茶飯事。覚醒すると主人公よりも美男子になるとかならないとか。 花桐丸竜(はなきりがんりゅう/おとめ妖怪ざくろ) 一応これでもいっぱしの軍人。童顔なのと仲間内で一番背が低いことから大人に見られていない。 お酒には滅法弱く、飲むとべろんべろんになり絡み上戸になってしまう。 葉月渚(はづきなぎさ/Free!) 岩鳶高校水泳部1年。会計役もこなす。得意な泳法は平泳ぎ。小学生の頃から同じ水泳クラブに通っていた3人とは大の仲良し。特に七瀬遙によく懐く。このキャラもわんこキャラと言える。 ハヤト(ポップンミュージック) 私の場合「ポップンのハヤト」といえば、某アニメ曲のハヤトたんしか知らないのですが、どうも他にも担当している曲があるようで。 何でも設定が「普段遊んでいると小学生に、学生服を着ると高校生に間違われる中学生」なんだそうな。どうなんだかw 半田真一(はんだしんいち/イナズマイレブン) 雷門中学2年。ポジションはMF。童顔であることとちまちました体格で敵を翻弄する。 そこがおねーさま方に大人気というか何というかw。 ハンター・スティール(スパイダーライダース~オラクルの勇者達) 祖父の影響を受けて冒険を志している少年。活発な性格で、相棒であるスパイダーのシャドウとはいつも喧嘩ばかり。 「結果オーライ」が口癖。こういった子が弟にいてくれると儂もかいぐりしてあげられるんだけどなぁ(ぇ。 ピート(悠久幻想曲) 実はこの子人狼でして。14歳という設定が嘘なんじゃないかという精神年齢の低さ。 それに周りには迷惑書けてばっかりだけど何故か憎めない。そんな「いい奴」なんですわ。 東山和美(ひがしやまかずみ/魔探偵ロキ) 見た目は小学生で、名前も偽名。じつは真実や未来の先を見通す北欧神話のヘイムダルである。ロキとは過去に右目をえぐられたことから非常に憎らしく思っている。 光熱斗(ひかりねっと/ロックマンエグゼ) クラスには一人必ずいるというお馬鹿な少年。但し人気はあるという・・・。 ロックマンとの相性はいいのだか悪いのだかという状況なんだけど私から見ればベストパートナー同士なんではないでしょうか。 緋雨閑丸(ひさめしずまる/サムライスピリッツ) 少年でありながら和番傘をもちそれでもって攻撃をして来るというおっかない少年。 でも根は優しく小動物にも声をかけるほどの少年。但しキレると怖い。あの美少女アイヌ巫女でさえも手にかけるほどの豹変ぶりを見せる。 ビシュヌ・ティキ(スーパービックリマン) 天地球よりもはるか彼方の海の帝国の王子。力量や戦術不足のフェニックスを快く思っていない節があり、よく諍いを起こす。 血の気の多い短気な性格だが、物事を客観的に見極める能力も持ち合わせており、一行のとりまとめ役としての能力も発揮する。 フェニックス同様変身(サイバーアップ)すると戦隊物の衣装と似たような格好(青を基調としたデザイン)となり軽やかな戦闘ぶりを見せる。 ピット(光神話パルテナの鏡/大乱闘スマッシュブラザーズX) ディスクシステムの頃にはあまり萌え要素はなかった物の、大乱闘スマッシュブラザーズにでてくると容姿は一変。 スパッツ履きなんですわ!ええ。この子が載ってる写真なんかは私、顔もさることながら下半身に、特にスパッツに目がいっちゃって。 スパッツを破いて危ないことをしたいと思ってる腐女子(男子)は私だけではないはず(ぇ。 飛天王アレックス(ひてんのうあれっくす/神羅万象チョコ) 実は言うと王様。なのにショタキャラという超豪華な設定。 一応軍師ではあるらしいが、姿形からはそうは見えないのは私だけであろうか(ぇ。 百夜ミカエラ(ひゃくやみかえら/終わりのセラフ) 吸血鬼都市で吸血鬼にされた少年。優一郎とは「兄弟」のようなもの。実は姓は同じだが孤児院にいた関係で姓が同じと言うだけで血は繋がっていない。吸血鬼都市脱出の際には孤児院の仲間を目の前で殺され、自分を犠牲にして優一郎を逃がす。自分は吸血鬼となってしまい、「人間に利用されている」優一郎を救うべく活動をする。立場が全く真逆の義理の弟。果たしてどういうストーリー展開になるのやら。こういう子になら血を吸われてもいいかな(まて 百夜優一郎(ひゃくやゆういちろう/終わりのセラフ) 吸血鬼都市から脱出した少年の一人。過去に「家族」を吸血鬼に殺され、復習を願い日本帝鬼軍に入隊する。元は成人が生きられないウイルスが元で両親を亡くし、「弟達」と一緒に孤児院での生活をしていた。猪突猛進の所があり、年下想い。キレやすいんだけどそこが何故か憎めないショタなんですよね・・。 日向繭樹(ひゅうがまゆき/素敵探偵ラビリンス) 紅茶が大好きな数々の難事件を簡単に解決してきた少年。生まれ持った頭脳によってどんな難事件でも一瞬にして解き明かす。 ただ、少し早とちりな点とドジっぽい所があり、それが周りのムードメイクになっている。半ズボン(?)着用。 ヒューゴ(幻想水滸伝III) 褐色肌、純朴、熱血と三拍子揃い。おチビ(167cmのどこがチビなんだろう?)ながらも戦闘になると野生児的な強さを発揮。 演劇のミニゲームでもマッチ売りの少女の主役をやらせてご覧なさいな、あーた。もう、萌えて萌えてたまらんですよ。 この子は演劇では主役をやらせるのが一番ですっ! 兵藤剣蔵(ひょうどうけんぞう/バトルスピリッツ少年激覇ダン) バトルスピリッツの「緑の戦士」。現実世界では大会で彗星の如く現れ優勝をかっさらっていった少年。 バトルスタイルはどちらか言えば守備重視。カードバトル以外のことは年齢相応でそんなに強くはないが、カードバトルとなればダンを凌ぐ程の使い手。 バトスピでは無敗を誇っていただけに自分が負けるという算段を考えていない。ただ、他のメンバーからはよく名前を間違えて呼ばれる。そこでむくれるのも可愛い点なのだが(苦笑)。 平野藤四郎(ひらのとうしろう/刀剣乱舞) 今では皇室御物となっている短刀。実戦で使われたよりは主の守り刀としてもたれたことが多い。厚藤四郎と同じくプレイヤーの中には入手しにくくなっているプレイヤーもいる。おかっぱ頭で容姿が前田藤四郎と瓜二つ。 氷竜キリ(ひりゅうきり/フューチャーカードバディファイト) いじめられていたところを太陽番長こと牙王に助けられた少年。その事がきっかけでバディファイトに興じるように。チームヴァルソレイユ所属でカード内容の研究やバトルの仕方を日頃から研究している。如月斬夜の弟・暁に背格好が似ていることから彼の「分身」として活躍することもしばしば。彼は奥底に「三角水王ミセリア」を宿しており、いざというときは本性を現して戦う。 火渡カイ(ひわたりかい/爆転シュートベイブレードGレボリューション) タカオの宿命のライバルで最大の友でありタカオと同等の実力を持つブレーダー。 かつてはシェルキラーと呼ばれるギャング団のリーダー。巨大軍事企業「火渡エンタープライズ」の御曹司でもある。 クールで、無愛想な性格だが、独学によってブレーダーの腕を極める努力家。いわゆるツンデレかな。(ぇ ファークリン(シャイニングフォースイクサ) ふさふさの尻尾を持つ獣人族の少年。病弱でまだ魔法の力は弱く魔術師としては駆け出しだが、 戦闘に至っては遺憾なく力を発揮する。好きなのはアミタリリ(同作の魔術師少女)。 彼女に何かとこき使われて「チビ」と呼ばれているがそれが生き甲斐と彼は感じている。 フード付きのローブと半ズボンを着用。声もなかなか可愛く、お兄ちゃん好み。 ファジル=アリ(カードファイト!!ヴァンガード) VFサーキットでカムイと戦った相手。非常にナルシストで自分でもてていると思っている。 実際に容姿端麗でモテてはいるものの何かにかけるのが彼。カムイには勝つが最終的にチームとしては負ける。 日本にその後来訪し、アイチが通う店に顔を出してヴァンガードファイトの噂を聞く。 フェイ=ルーン(イナズマイレブンGOクロノストーン) サッカーがこの世から消えてしまうという危機を救いに来た異世界の少年。一応ちゃんとした常識人ではある。 天馬が素っ頓狂な発言をした際にもブレーキ役にもなるし、サッカーの腕も確か。 特技としては人数が足りないときに指を鳴らすだけでダミーのプレイヤーを出せること。髪が緑色でポニーテールなのがポイント高し。 フェニックス(スーパービックリマン) 仲間思いでちょいと世間知らず。だけどやるときゃやる男の子(の天使)。ティキとはよく諍いを起こすがそれも仲の良い所のあらわれ。 変身(サイバーアップ)するとまるで戦隊物を見てるかの如くの衣装(白と赤のツートンカラー)になり軽やかな戦闘ぶりを見せる。 もっとも、そこに惚れ込んだんですけどね(ぇ 双葉ツカサ(ふたばつかさ/流星のロックマン) 主人公のスバルと同じコダマ小学校に通う少年。トラック横転事故に巻き込まれ、生死の境目を彷徨っていたところをジェミニに助けられる。 自分が事故の際に他の人間から見殺しにされた事を恨み、地球全人類を抹殺しようと自らジェミニを受け入れ、電波変換しジェミニ・スパークとなる。 表向きは穏やかでスバルとも友好に接しているが、真の顔は残虐非道であり、地球人に恐怖を与えようと様々な事件を起こそうとする。 フッチ(幻想水滸伝I・II) 竜騎士。Iではまだ見習いだが時代が進んでIIになると立派な竜騎士に。Iでは頭ぐりぐりしてお尻ペンペンしたくなるほどのくそガキっぷりを発揮。 ただそれがIIになると主人公の呼び方がもの凄く丁寧になるという豹変ぶり。サスケ&ルックが揃うと美少年攻撃が出来るが使用後に険悪になると言う悪いおまけ付き。 何をいざこざ起こしてるんだかw 吹雪士郎(ふぶきしろう/イナズマイレブン) 白恋中のキャプテン。ポジションはDF/FW。二重人格。 外見はぽややんとしているがサッカーのこととなるとスイッチが入ったように人が変わる。 二重人格になったのは過去に事故で自分以外の家族を亡くしてから、自分の兄弟の人格が現れることが有る。 ブリジット(ギルティギア) 初見当初、女の子だ!と思ったプレイヤーは数知れず。その通り、開発当初は女の子としてキャラ設定があったらしいのだが世に出回る直前になって男の子だと言うことになったらしい。 大富豪の家庭に生まれ、英才教育を経て礼節極まるお嬢様として育てられた男の子。 しかし、村の迷信によって男の双子はその地に不幸をもたらすとして、本来は里子に出さなくてはならないブリジットを、両親のはからいで女の子として育て世間の目を誤魔化してきた。 見た目はのほほんとしたよい子なんだが時々腹黒いんではないかと思われるまでの突っ込みをすることがある。 何と言ってもこの子の特徴はスパッツ!やっぱりスパッツばきの子はいいよね(ぇ ペガサス星矢(聖闘士星矢・聖闘士星矢Ω) 聖闘士星矢の主人公。ペガサス座の青銅聖闘士。「アテナを守る」と言う信念一途で猪突猛進的な少年。 年の頃は中学2~3年(公式設定幾つだったか失念)。ピチパツの服の上に鎧のようなパーツを付けてひたすら拳で殴り合うなんてなんて私好みの設定なのかしら(何)。 「聖闘士星矢Ω」では黄金聖闘士となって光牙達の道しるべとなっている。 ベル=クラネル(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか) かけだしの冒険者。あまりのひよっこさのあまり、どこのファミリアにも入れてもらえず、シングルプレイばかりをしている。でも、負けん気だけは人一倍の子。その心意気のあまりダンジョン内でピンチになることも。泣き虫。 包丁藤四郎(ほうちょうとうしろう/刀剣乱舞) 藤四郎兄弟の一。人妻(!)とお菓子が大好きなおかっぱ頭の子。意外とすねっぽい。 本来の物は徳川美術館に所蔵されている物とは別で短刀。 星川コウタ(ほしかわこうた/勇者エクスカイザー) スポーツ全般が得意で特に野球やサッカーが得意らしい。嫌いなものは納豆とアスパラというところがいかにもお子ちゃま。 半袖半ズボンではないが姿からショタっこフェロモンは沢山出てる。 星河スバル(ほしかわすばる/流星のロックマン) FM星からやってきたウォーロックと出会い、電波変換してロックマンとなる。 ウォーロックによればスバルと大吾は特別で精神を操る事ができず、電波生命体と電波変換した際も自分の意識を保つことができる。 ロックマンってば何であんなタイツスーツがコスチュームなんでしょう?(ぉ 星原ヒカル(ほしはらひかる/ダンボール戦機WARS) アラタと同期生のLBXプレイヤー。見た目は女性的なところがあるがれっきとした男の子。言動に関しても男の子そのもので、県道をたしなんでいる。一度クラスメートが緊急事態になった時にはキレてしまい、その時には教官から単独の特別授業を受け立ち直るというめんも見せる。あの格好で女生徒の制服着てたら絶対女の子にm(以下略 蛍丸(ほたるまる/刀剣乱舞) 刀剣乱舞の中で唯一大太刀のショタ。これは刀の現状所以。刀剣が傷ついた際、蛍が集まってそれを修復したと言うことから名前が付いた。ゲーム中でオーバーキラーとしても有名で、プレイヤー同士が戦う「演練」では彼が出てきた場合対戦するのを辞めるプレイヤーもいるほど。自分の背丈よりも大きい刀剣を背負って戦っている姿はとても可愛らしい。 坊ちゃん(幻想水滸伝I・II) このこで幻想水滸伝=ショタゲーと認定の烙印が押されたのは言うまでもなく。(ぇ このことグレミオの掛け合いはもうショタ好きにはたまらんですよ。 幻水IIではIのデータを継承すると終盤で仲間に出来ますが私には条件が厳しく未だに仲間にしておりませんw 辺里唯世(ほとりただせ/しゅごキャラ!) 主人公である日奈森あむのあこがれの男の子。あむがピンチの時に駆けつけるいいカッコしぃのシャイっこ。 学園の王子さまとも呼ばれる。でも、シャイな一面は自分でもコンプレックスとして思っている。 王子と呼ばれると唯我独尊的な王様キャラになる。小学生らしく半ズボンという所がポイント高し。 骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう/刀剣乱舞) 元は薙刀として作られた脇差しの一つ。刀身の表に「倶利伽羅」、裏に「火焔不動」と梵字が刻まれている。焼失し記憶が無いという設定。鯰尾にはいつも世話を焼かれており、彼とは真逆な性格で、信頼出来る者の一人としている。現存するのは焼失後修復された物。 ポポ(甲虫王者ムシキング) 森の民と呼ばれる小さな少年。サイズで言えば童話の親指姫よりもちょっと大きいぐらいか。 好奇心旺盛なのと行動力があり、身軽で運動神経抜群。自分の父から譲り受けたドングリの形を模した守護者の証を護っている。 一人欲しいわぁ、こういう子。 ホミ=ナンディ(エレメントハンター) 学者タイプで好奇心旺盛、目の前のことに夢中になって周りが見えなくなりやすい。 論理的思考と合理的行動を旨とするが、常識にとらわれない柔軟さももつ。妙に老成した部分と、年相応に子供っぽい部分とがアンバランスに共存している。 口癖は「なんと申しましょうか・・」。レンとキアラがいざこざを起こした時には仲介役に回ることが多い。地球のハンターチームの頭脳役でもある。 堀川国広(ほりかわくにひろ/刀剣乱舞) 堀川国広とは刀工の名前。彼が作った刀剣を総称し「堀川物」という。その中の脇差しの一つ。何を隠そう新撰組の土方歳三が使っていた(かもしれない)物と言われているが、真偽は定かではない。同じゲームに出てくる「和泉守兼定」を溺愛し、相棒であり助手と自称しているが兼定側から見れば「押しかけ女房」である。そんな彼の特技は「闇討ち、暗殺、家事」。これにめろめろになった腐女子の方も多いであろう。
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各スレごとのまとめ -ご先祖スレ ショタ・少年総合スレッド & ショタ総合スレッド -初代スレ お兄さんとショタでエロパロ(二次オリ問わず -二代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ2 -三代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ3 -四代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ4 -五代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ5 -六代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ6 -七代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ7 -八代目スレ ショタとお兄さんでエロパロ8 騎士さん、兄×義弟シリーズ、トリ忘れさん、ロイドシリーズ、なんとか峠シリーズ 、・・・orzさん、少年戦士ジリオンシリーズ、TTさんの作品は職人別SSメニューへ メニューの見方 ●作者名 -:作品名 ○○○-○○○ 属性(ジャンル) 作者名:コテハンの無い方は、初投稿時のスレ番号でお呼びします。 もし、「100と220は同一人物です」といった訂正は、伝言板か、本スレにて教えていただけるとありがたいです。 作品名:特に指定の無い場合は、「無題」となります。無題(~)・「~」(仮)と有るものは、便宜上の呼び名です。 000-000:本スレ投稿時、作品本編が有った位置です。投稿時の、前書・後書・感想等は省略してあります。 属性(ジャンル):下記参照 属性(ジャンル)説明 ●兄→ショタ:プレイの方向性を表します。簡単にいえば(入れる方)→(入れられる方)です。 あくまで肉体的な事なので、精神的には違うかもしれません。そう言う場合は「ショタ攻(誘)」といった属性が付きます。 また、お互いに…の場合は、○○⇔××と表します。 ●本番無:アナルセックスが無い場合に付きます。 ただし、小ネタ等の短い作品には、たとえ挿入シーンが無くても付いてい無い場合があります。 ●兄弟:リアルで兄弟要素が有る作品です。 逆にいえば、これが付いていない作品の登場人物は、「ショタとお兄さん」でも兄弟ではありません ●ファンタジー・SF:現実世界でない作品に付きます。(厳密には、全作品非現実ですが・・・) 魔法・冒険の世界だったり、奇妙な世界だったり、近未来だったり… ●凌辱:レイプや無理やりな(愛の無い)性行為を含む作品です。 ●売春:売春要素のある作品です。愛の無い・ハードな内容が多い傾向があります。 ●スカ:スカトロ(おしっこ・ウンチ)の描写が有る作品に付きます。 ●M属性:主人公受け・マゾシチュを含む作品です。 基本的に主人公(お兄さん:読み手)が、ショタに責められる場合に付きます。 ●異物挿入:バイブ・ローター等を挿入する場合に付きます。意外なモノが挿れられるかもしれません… ●萌え:「萌え要素」を多く含む、心暖まる?作品です。 ●どエロ:投稿された作品の中でも特にエロい作品に付きます。 ●副エロ:エロ要素を含みますが、それをメインとしない。ストーリーや登場人物の関係に重きが置かれた作品です。 (・・・かといって「エロ度が低い」という訳ではありません) ●エロ無:エロ要素ゼロの作品です。 ●小ネタ or 妄想:妄想・ギャグ作品や、特別短い作品に付きます。 ●その他:作品の傾向に合わせて随時新たな属性が付いている場合があります。(女装・ツンデレ・触手...) 大文字:文字サイズが大きい場合は、特にその属性が強い事を表します。 ?:属性の横に「?」がある場合は、その属性を”多少”含むという事です。 ちょいテク:「この属性(ジャンル)の作品を読みたい!」という方は、その属性を左メニューの検索にかければ、その属性がピックアップされます。 このページを編集
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208 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 03 07 19 るぅさん~、今まで対戦してきて少年さんにやられて 一番驚いたことは何ですか? 209 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 07 58 46 いきなり鎌以外服を身につけなくなりました 210 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 08 04 27 そしてそのままるぅさんへ猛ダッシュ 211 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 08 09 47 リアルテスタサイクバースト 212 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 09 50 53 を読んでる! 213 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 12 12 52 と勘違いしつつ 215 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/24(木) 13 26 18 みさいる発射! 467 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 04 02 46 る 468 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 04 02 56 ぅ 469 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 04 18 30 は 470 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 04 22 18 し 471 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 04 22 52 ょ 472 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 04 55 24 た 473 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/05(月) 07 18 49 。 る 508 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 19 56 26 ぅ 509 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 19 58 47 ha 510 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 20 10 11 死 511 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 20 12 36 な 512 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 20 24 43 な 513 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 20 27 56 い 514 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 20 33 33 ショタループが難しくて出来ません どうしたら良いんだ 518 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/06(火) 23 52 24 そんな訳で る 519 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 00 07 13 り 520 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 00 08 28 る 521 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 00 32 35 り 522 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 00 49 33 は 523 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 00 50 52 ろ 524 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 01 00 04 り 525 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 01 11 44 ろ 526 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 01 20 33 り 527 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 01 53 59 (*´д`*)ハァハァ 528 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 02 48 38 クソワロタwwwwww 534 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 17 56 25 ショ 535 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 19 07 19 コラってうまいよね 536 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 19 44 27 ショ 537 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 20 01 42 ートケーキよりも焼いたチーズケーキが好きです。 538 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 20 55 21 ショ 539 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 20 57 28 ットよりもボム派です 540 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 21 05 15 ショ 541 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 21 33 18 ックな出来事がありました 542 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 22 35 11 ショ 543 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 22 39 04 うねんをノレゥが狙ってるぅはショ 544 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/07(水) 23 14 34 シンシャマークをつけた車に乗ってる 545 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 01 45 47 ぅはショ 546 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 01 53 15 タ 547 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 02 25 33 スケテるぅちゃまはショ 548 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 03 43 05 タショタショタショタショ 549 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 04 18 56 ーリューケンでシッショ 550 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 12 13 39 ッタチップにる 551 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 12 40 34 一分以内に書き込みがあればるぅはショタ 552 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 12 53 45 ショタ 577 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 13 35 22 (・∀・)るぅ 578 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 14 18 01 (・∀・)はー 579 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 14 22 57 真人間 580 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 15 12 15 否! 581 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 15 31 05 し 582 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 16 00 31 ょ 583 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/09(金) 16 05 00 じょ 922 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/02(月) 00 40 37 るぅは 923 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/02(月) 00 40 41 ョタ(・∀・) 924 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/02(月) 00 42 04 るぅはシ 925 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/02(月) 00 42 07 ョタ(・∀・) 926 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/02(月) 00 44 51 るぅはガチで 927 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/02(月) 00 44 53 メモカーの使い方がわからない(・∀・) 936 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 00 26 57 (゚д゚)る 937 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 00 29 06 (゚д゚)ぅ 938 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 00 32 13 (゚q゚)は 939 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 01 06 14 (^Д^)み 940 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 01 36 06 (゚д゚)ん 941 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 01 58 33 ( ^,_ゝ^)と 942 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 02 52 34 (*´^ิ益^ิ`) と 943 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/03(火) 04 07 21 ( ^,_ゝ^)ギル友って流れ読まずに普通に書いてみる 1045 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17 24 33 ショタ 1046 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17 58 44 ショタ×ショタ 1047 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 18 32 16 ショタ^3 1048 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 18 53 45 ショタ^4 1049 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 18 59 20 るぅは真人間 1050 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 19 00 31 るぅはしょた
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~病室~ ミーナ「なんなのこれ・・・・・・。」 まず、ベッドの上に鎮座する狐色の丸い物体、これを物体Aと呼称する。 その物体Aに縋りつくエーリカと引き剥がそうと奮闘するバルクホルン。 これが現在、ミーナの眼前で展開されている光景だ。 正直よく解らない。 だが傍観したままでは始まらないと判断し、とりあえず物体Aに縋りつく寝ぼすけエースを 目標にすえる。 ミーナ「お は よ う フラウ、トゥルーデも。」 エーリカ「あー・・・・・・ミーナ、おはよ・・・う!?」 バルクホルン「お、おはようミーナ。」 実ににこやかに挨拶したはずであるにも拘らず、相手の表情は引き攣り気味である。 エーリカに至っては一瞬で目が覚めてしまったらしい、何故かは謎であるが。 ミーナ「フラウ、とりあえず早く着替えてきて、もう直ぐ朝食の時間よ?」 エーリカ「わ、わかったよ!」 自室から持ち込んだのであろう枕を抱え、脱兎のごとく病室から飛び出して行った。 普段からこれぐらい寝起きが良ければいいのに、とミーナが思うのも仕方のない事だろう。 ミーナ「トゥルーデ、一体なにがあったの?」 バルクホルン「私も朝食の前に僕少尉の様子を見ておこうと思ってな。 来てみたらハルトマンが一緒に寝ているのを発見して、とりあえず起こそう としたんだ。 そしたら先に僕少尉が起きてしまってな。 いきなり人がいて吃驚したのか、尻尾を出して丸まってしまったんだ。 あとは見ての通りだ。 悪い事をしてしまった。」 バルクホルン曰くこの物体A、どうやら僕らしい。 今は毛並みのい良い尻尾で完全に外部から隔離されているのが現状だ。 たしかに防御力は高そうである。 だがこの状態を解くには少々骨が折れるかもしれない。 ミーナ「そう、解ったわ。 トゥルーデも先に食堂に向かっててもらえる?」 バルクホルン「ああ、宮藤たちにも少し遅れると伝えておくよ。」 ミーナ「ええ、お願いね。」 バルクホルンが退室し、病室には物体Aこと僕とミーナの二人きりとなった。 とりあえずベッドの淵に腰掛け、黄金色の毛並みを撫でてみる。 ミーナ(これは・・・・・・手が離せないわ。) その毛並みはとても柔らかく、艶やかで滑る様な手触りを伝えてくる。 ハルトマンがなかなか離れなかったのも頷けると言うものだ。 ミーナ(顔をうずめたくなってしまうわね。 ・・・・・・少しだけならいいかしら。) と、ミーナが考えたときには既に眼前十数センチの所にまで顔を接近させていた。 ここで物体Aがもぞもぞと動き、中から尻尾を掻き分けて僕が顔を覗かせる。 そこは丁度ミーナが顔を近づけていた所だ。 図らずも数センチの距離で見詰め合う事となってしまった二人。 鼻先が触れそうである。 その状態が十秒ほど続いた後、先に動きを見せたのは僕だった。 僕「あの、オハヨウゴザイマス・・・・・・。」 ミーナ「・・・・・・え、あぁ。 おはよう。」 僕「・・・・・・ぇぅ。」 至近距離は少々耐え難いのか、半分ほど顔を引っ込めてしまった。 まだ警戒は続いているらしく、落ち着かない様子だ。 ミーナ「・・・・・・(なにこのカワイイイキモノ) お、驚かせちゃったかしら。 ごめんなさいね?」 僕「ぅ~・・・・・・。 いえ・・・・・・大丈夫です。」 とは言ったものの、未だに居心地悪そうに鼻から上だけ顔を覗かせた状態だ。 ミーナはそんな僕の頭に手を置き、優しく撫で始める。 ミーナ「昨日は大変だったけど、よく頑張ってくれたわね。 結構な難敵だったみたいだけど、おかげで助かったわ。 でも、あまり無茶しちゃ駄目よ?」 僕「はい・・・・・・んぅ。」 撫でられるのが心地良いらしく、僕は目を細めてされるがままとなっている。 そして、ようやく緊張も解れたのか、体を包んでいた尻尾もほどけて小柄な体が露になった。 ミーナ(これは・・・・・・マズイ、マズすぎるわ!) 何やらマズイ事になってしまったらしい。 ちなみに今の僕は成人用の病室着に身を包み、ぺたりとベッドに座り込んだ状態だ。 サイズが合ってないせいか服が少々肌蹴ており、左肩から胸元までが大きく開かれている。 さらに、少し前屈みになっているせいで白い素肌と幾許かの傷跡が見て取れる。 付け加えるとすればこんな所だろうか。 そんな状態で目を閉じて撫でられる感触に身を任せているのが現状だ。 確かに少々無防備すぎるかもしれない。 ミーナ(誘っているの?誘っているのね? ・・・・・・お持ち帰りしちゃおうかしら。 いえ、むしろ此処で頂き―――。) 宮藤「おはよう、僕君。 ミーナさんもおはようございます。」 リネット「おはようございます、ミーナ中佐。 おはよう、僕君。」 ミーナが慌てて入り口の方を見ると割烹着姿の宮藤とエプロン姿のリネットがいた。 極めて危険な思考を巡らし始めていたミーナだったが、結局は二人によってその欲求を発散 させる機会を逸してしまった。 ミーナ「お、おはよう、二人とも。(あ、あぶなかった)」 僕「おはようございます、宮藤軍曹、ビショップ曹長。」 リネット「リーネでいいよ、階級とかもいらないから。 って、あの、えーっと……。」 宮藤「私も階級は付けなくていいからね? あ、玉藻さん、おはようございます。」 僕「あぅ……、玉藻おねーちゃん、おはよう。」 玉藻「おはようございます。 お二人には初めまして、ですね。 僕の使い魔の玉藻と申します。」 ミーナが向き直ると、ベッドの上には僕を膝に乗せて肌蹴た服を整える妖弧の姿があった。 ~食堂~ バルクホルン「で、ハルトマン。 なんで僕少尉のベッドにお前が寝ていたんだ?」 納豆をこねつつバルクホルンが問う。 ちなみにエーリカに因る『病室侵入事件』は既に周知となっており、現在バルクホルン大尉 による尋問が慣行されている。 周りの反応は、呆れ、妬み、興味、等様々である。 エーリカ「えー、オトメの秘密をこんなトコで話すなんて……ィヤン♪///。」 などとの給いつつ顔を赤らめるエーリカ、はぐらかす気なのはみえみえだ。 しかし、そんな事で引き下がるバルクホルンでは無い。 バルクホルン「何がオトメの秘密だ!!。 第一、いくら幼いからって寝床に侵入するとは。 貴様それでも―――」 ミーナ「おはよう、みんな。」 バルクホルンがヒートアップし始めた所でミーナが食堂に入ってきた。 騒がしくなっていた食堂もミーナの登場によっていくらか落ち着きを取り戻す。 坂本「おはよう、ミーナ。」 ペリーヌ「おはようございます、ミーナ中佐。」 シャーロット「おはよう、中佐。」 ルッキーニ「おはよー。」 サーニャ「おはようございます、中佐。」 エイラ「オハヨー、中佐。」 エーリカ「モグモグ」 バルクホルン「ミーナ、僕少尉はどうだったんだ?」 ミーナ「なんとか落ち着いてくれたわ。 今は二人と一緒に食事中でしょうね。」 恐らく二人とも気を使ったのであろう。 宮藤とリネットは此処では無く病室で食事をとるらしい。 シャーロット「そう言えば、宮藤が別に何か作ってたな。」 ルッキーニ「なんだろうねーアレ。」 坂本「おそらく、雑炊か何かだろう。 体力の落ちている時には消化に良い物を食べさせた方が良いからな。 扶桑では、床に伏せっている者には粥や雑炊を食べさせるのが一般的なんだ。」 一同「へぇー」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 芳佳です。 只今、僕君とリーネちゃん、そして玉藻さんと一緒に朝ごはんを食べています。 そう言えば、一部の肉食動物の母親が子供に食事を与える場合には、まず母親が獲物の肉を 咀嚼して柔らかくしてから子供に食べさせるそうですね、口から口に直接。 ……。 ええ、失念してました。 玉藻さんは狐です、そして僕君は人間です。 でも、親子のような間柄な訳で……。 何が起きているのかは以下のリーネちゃんのコメントを持ってお察し頂ければ幸いです。 リネット「え、えっちなのはいけないとおもいますっ!!」 僕君……愛されてるね♪ おぉぅ、舌まではいってるよ……。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 一同「ごちそうさまでした。」 朝食も食べ終わって食後のお茶を飲み始めた頃、再びバルクホルンが問い始めた。 バルクホルン「さて、改めて訊くが何でハルトマンは僕少尉と一緒に寝てたんだ?」 エーリカ「えー、またそれ訊くの~? ……まぁ、ご飯も食べ終わったしいいかな。」 坂本「なんだ、まるで朝食前だと都合が悪かったみたいだな?」 エーリカ「あー、てゆーか朝からお通夜色の雰囲気っていうのに叩き込みたくなかった だけなんだけどね。 ちょっと繊細なのもいることだし、いまは病室だけど。」 今度ははぐらかす事は無く答えるつもりらしい。 しかし気は進まない様子だ。 エイラ「ナンダそれ、また重い話しナノカヨ。」 エーリカ「まぁねー、それが昨日に―――」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ~病室~ こんばんは、エーリカ・ハルトマンです。 只今、僕少尉の寝てる病室にお邪魔してます。 と、言うのも少々事情がありまして。 坂本少佐曰く、僕少尉は添い寝したら巻き込まれるぐらい寝相が悪いそうで。 まぁ、ベッドに入って朝になったら床の上だったっていうぐらい寝相の悪い自分としては 気になる訳ですよ。 他人の寝相と言うものは。 さて、僕少尉の寝姿拝見っと。 僕「・・・・・・う・・・っく・・・・・・うぅ・・・・・・いや・・・だ・・・いっちゃ・・・・・・やだ・・・・・・」 ……んー、ちょっと予想外。 ってゆーかメチャクチャうなされてるよ、この子。 しかも泣いてるし。 最早寝相が悪いってレベルじゃない。 もしかしてこれが毎晩? だとしたら、まともに寝れた事なんて無いんじゃないの? エーリカ「一体どうしたらココまで酷くなるんだよ……。」 そうこうしている内に、手が宙をさまよい始めた。 まるで何かを追い駆けているみたい。 思わず手を握ってしまった。 僕「・・・隊長・・・・・・」 隊長・・・・・・? ああ、前の部隊のか。 そう言えばこの子を残して戦闘不能になったんだっけ。 話しによれば、この子が戦線に居たのは7~8歳の頃だ。 そんな頃に仲間の墜されるところを目の当たりにして、それからはずっと一人。 支えてあげる人も居ないんじゃぁこうなっても仕方ないかな。 ってゆーか使い魔とやらは何してたのさ。 むぅ、それにしてもしっかりと手を握りこまれてしまった。 放してくれる気配はまったく無いね。 準備しておいて良かったよ。 エーリカ「……仕方ないなぁ。」 いつまでもこうしてる訳にも行かないし、かといってほっとくほど薄情にもなれない。 ちょっと言い訳臭い気もするけど、そんな感じで多少の事には動じないだけの覚悟を完了。 枕を置いて隣に侵入。 では、おやすみなさい……。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― エーリカ「―――っていうことがあったんだよ。」 一同「……。」 水を打ったように静まり返った食堂、皆一様に絶句している。 エーリカはそんな彼女らを見渡して軽くため息をついた。 エーリカ「まぁ、あの二人が席を外してたのは幸いだったね。 人の死に目に遇った事の無い子たちにはちょっとヘビーな話しだし。」 ミーナ「それは、たしかにそうね。」 坂本「まぁ、この隊では未だに死者は出ていないからな、幸いな事に。 宮藤の治療魔法の効果も大きいが。」 バルクホルン「ふむ、そういうことか……気を使わせたな、しかしだ。 その割には随分と食い下がっていたな?」 エーリカ「え~、だってあの子すっごくやわこくってぬくいんだもん。 いや~もう抱き心地がいいもんだから放しがたくってさ~。 しかもだよ、あの子ってば擦り寄ってきてしがみついてくるのよ仔犬みたいにさ。 これがまたカワイイのなんのって。 いや、あの子の場合は子狐か。」 一同(そんなにかわいいのか……。) ここにきて鉛のように重かった空気が一変、なんとも気の抜けた物になった。 同席していた者達の表情も和らいでいく。 人の生死に関る話題など続けて欲しくないのが本音なのだろう、口に出す事は無くとも。 この辺りの切り替えはムードメーカーとしては流石と言ってもいいかもしれない。 エーリカ「おかげで久しぶりにベッドの上で朝を迎えられたよ。 いや~、何でかしんないけど昨日はよく寝れたなー。」 ペリーヌ「それは単に、終始ベッドの上で睡眠をとれたと言うだけの事ではありませんの?」 エーリカ「……かもしんない。 う~ん、やっぱり僕君には私のトコに来てもらった方がいいかなー。 主に私の安眠のために。」 だが少々やり過ぎた。 ここで先日の『僕少尉と相部屋権争奪論戦』が再燃したのである。 エイラ「チョットマッター!」 サーニャ「……まったー。」 まず異を唱えるのはエイラとサーニャの二人。 対抗意識は充分に有る様だ。 エイラ「そんなに安眠したけりゃ抱き枕でも買えばイイダロ。」 サーニャ「コクコク」 エーリカ「うっ……。」 エイラ「それに、ルーズすぎる生活習慣に巻き込まない保障ハ?」 サーニャ「コクコクコク」 エーリカ「ううっ……。」 サーニャ「ハルトマンさん……、お部屋、片付けられますか?」 エイラ「無理ダナ。」 エーリカ「グハァッ。 トゥルーデェ~……。」 形勢が極めて悪いと見たエーリカは、隣にいるバルクホルンに援護を求める。 どう見ても自業自得だが。 バルクホルン「お前は生活習慣を少し改めろハルトマン。 しかしだ、私の所ならその様な心配はまったく無いぞ。」 シャーロット「四六時中堅物と一緒じゃ息つまりそうだよなー。」 ルッキーニ「なー」 続いて話しに加わるのはシャーロットとルッキーニの二人である。 こちらも充分にやる気はあるようだ。 バルクホルン「なんだと? 整頓された部屋に規則正しい生活。 それのどこが息が詰まるというんだリベリアン?!」 シャーロット「……真面目な話しな。 あの子と相部屋になったとして、どう扱うつもりなんだ?」 シャーロットも思うところが有るらしく、神妙な面持ちでバルクホルンに問う。 問われたバルクホルンは少々面食らっている様子。 バルクホルン「そ、それは当然、上官として寝食を共にしつつ軍の規律に則った生活と 言うものをみっちり、それこそ我が子に教えるように仕込んでやるつもりだ。 それが何かまずいのか?」 ルッキーニ「その辺の事って、もうとっくに終わらせてるんじゃないかなー」 バルクホルン「ムッ……。」 シャーロット「それもあるけど。 そんなことしたら、どんなに素養のある子でも潰れるだろ……。 只でさえ心身ともにズタボロの状態で此処に来てるんだぞ。」 バルクホルン「ムゥ……なら、お前ならどうするというんだ。 お前も大尉であの子は少尉だ、上官と部下と言う関係以外にどういう 付き合い方があるというんだ?」 シャーロット「私は別に上官だの部下だのなんて気にしないけどね。 私があの子にしてあげられる事なんて、良き友人になる事ぐらいさ。 だけど、せめて力の抜きどころぐらいは作ってやりたいな。 ルッキーニのいい遊び相手にもなってくれそうだし。」 ルッキーニ「あの子が元気になったらいっぱい虫取りとか鬼ごっことかするんだ~。」 バルクホルン「お前達も、もう少し規律と言うものをだな。 しかし友人か……。 ……確かに必要だ…だが……姉として……。」 どうやらかなり揺らいでいるご様子。 そんな彼女にエーリカが「がんばれー」などと声援を送るも聞こえてはいない様だ。 ここで新たに参戦する者が約一名。 ミーナ「でもやっぱり、もともと相部屋だった所にもう一人追加は厳しくないかしら。 私の所なら広さも充分にあるし、ほとんど模様替えする必要もないわ。」 エーリカ「えー、ミーナのトコはまずいんじゃないの~?」 ミーナ「あら、どうして?」 エーリカ「ミーナの部屋って、資料やら書類やら満載じゃん。 中には機密のやつもあるんでしょ? そんな所にホイホイ連れ込んで大丈夫なの?」 ミーナ「……やっぱり、まずいかしら?」 一同「うん!」 全員から一斉に力いっぱい頷かれた。 そしてミーナはいじけ始める。 ミーナ「そんなに全力で頷かなくてもいいじゃない……。 私だってあんな可愛い子をぷにぷにしたりもふもふしたりこねこねしたりして 癒されたかったのよ……。」 そんなミーナの肩に手を置いて優しく語り掛ける人物が一人。 坂本「ミーナ……。」 ミーナ「美緒……。」 坂本「疲れてるなら、そろそろ休暇でも取って羽を伸ばして来た方がいい。 それに幼子に逆セクハラまがいの行いはまずいぞ。 指揮官以前に人として。」 ミーナは完全に止めを刺されたらしく崩れ落ちる。 その様子を尻目に下手人は小さくガッツポーズ。 ミーナ「そんなんじゃないわよ~……。」 坂本「まぁ、ミーナの所はまずいかもしれないが、私の所なら何の問題も―――」 ペリーヌ「なりませんわっ!! 男女七歳にして同禽せずと申しまして、なにか間違いがあってからでは遅いでは ございませんかっ!! それに坂本少佐のお部屋には刀とか刀とか刀とか、子供の手の届く所に置いては いけない物がありますわ!!」 ここにきて終始静観に徹すると思われたペリーヌが乱入。 一気に捲くし立てた。 流石の坂本少佐もやや押されぎみの様だ。 坂本「そ、そう……か? しかし、私の所なら布団を一式追加すれば直ぐにでも入居可能なんだが……。」 ペリーヌ「な り ま せ ん!!」 坂本「おぉぅ……。」 流石に勢いに押されきったのか、坂本美緒が戦線より離脱。 事態は混迷を極めつつある。 ルッキーニ「じゃー、ペリーヌは誰のトコならいいのー?」 ルッキーニの一言で、視線がペリーヌに集中した。 この中で僕の受け入れを表明していないのはペリーヌのみである。 彼女の推薦を得られれば、大きなアドバンテージを取れるかもしれない。 皆はそう考えていたが、そうは問屋が卸す事は無かった。 ペリーヌ「私は、先日も申上げた通り。 個室に入っていただくべきだと考えますわ。 先日のお話しでは、ずいぶんと強力な使い魔をお持ちのご様子。 しかも人の形も採れて単独での行動も行えるとなると、実質二人を受け入れる 形になりますわ。 流石に定員は超えるでしょう。」 面倒見も良い様ですし、と締めくくる。 此処まで決め手を打つことの出来た物はおらず、事態は振り出しに戻った。 全員が次の一手を考えている所に、宮藤、リネットの両名が食堂へと戻ってくる。 リネット・宮藤「た、只今戻りました……///」 坂本「お、二人とも戻ったか……ん? どうした、二人とも顔を赤くして。」 リネット「な、何でもないですぅ……。///」 宮藤「いやー、ちょっと刺激の強い光景を目にしまして。///」 リネット「よ、芳佳ちゃんっ……。」 バルクホルン「刺激の強い……? ……僕少尉に何かあったのか?」 宮藤「その~、朝食は玉藻さんが食べさせてたんですけど。 食べさせ方が狐さん流のやり方だったんですよね。」 一同「狐さん流?」 皆一様に首をかしげる。 そんな中、使い魔に狐を持つ一名が理解の色を見せた。 エイラ「もしかして……口移しカ?」 リネット・宮藤「そーなんです……。」 宮藤「余にも自然にやってた物ですから一寸止める気にはならなかったんですけどね。 アハハハ……。」 リネット「僕君は一寸恥ずかしそうだったけど……。」 一同沈黙、思い浮かべてしまったのか皆一様に顔が紅く染まっていた。 そんな雰囲気に耐えかねたのか、ルッキーニが先の話題を二人にもふる。 ルッキーニ「ねぇねぇ芳佳ぁ、リーネェ。 いま僕を誰の部屋に入れるか話してたんだけどー。 二人は誰の部屋がいいとおもう?」 宮藤「え、またその話しなんだ……。 私達のトコがもっと広かったらよかったんだけどね。 玉藻さんも来るし。」 リネット「でも、あの雰囲気がいつもって言うのはちょっと……。」 一同「……。」 それから様々な意見が出されるも、結局決め手を打てた者は居らず、僕少尉の希望次第 という実に消極的な結論を持って論戦は幕を閉じた。 ~基地内・桟橋~ 丸一日の遅れで到着した日照丸から急ピッチで物資が降ろされていく。 かなりの量の荷物のため、基地内のウィッチ以外のほぼ全員が搬出と整理に駆り出されていた。 姿が見えないのは当番のレーダー員と通信兼管制員、後は衛兵ぐらいのものだろうか。 そんな中、扶桑海軍の仕官服を身に纏った長身の男を先頭に新任の兵と思われる男達が 整列していた。 男達の前にミーナと坂本と整備兵長が立ち、鋭い視線を巡らす。 新任者達はその視線に顔を強張らせている様子だが、仕官服の男は気にしていない様子だ。 男が気合の入った大声で号令を懸ける。 俺「気をーつけぃっ!!」 ザッ! 俺「敬礼っ!!」 一糸乱れぬ動作で敬礼を送る。 受け取ったミーナと坂本と整備兵長も返礼を送った。 ミーナ「どうぞ、楽にしてください。」 俺「直れ、休め!!」 全員が休めの体勢をとった事を確認してさらに声を張り上げた。 俺「本日、マルキュウサンマルより、俺特務少尉以下、通信兼管制員一名、電探員一名 飛行脚整備員三名、局地戦闘飛行脚・震電二式甲型及び乙型運用試験班員六名、 第501統合戦闘航空団ロマーニャ基地に着任いたします。」 ミーナ「野郎大尉が居られないようですが、どちらに?」 俺「野郎大尉は先日の暴挙、並びに薬物不法所持の現行犯により拘束、まもなく……。」 野郎「タスケテー」 俺「失礼、只今積み降ろし中です。」 三人が船の方に目を向けると、随分と手の込んだ縛り方(亀甲縛り)で身動きを封じられた 野郎がクレーンで船から降ろされる所だった。 三人「ブッ……。」 ミーナ「ププ……コホン、解りました。 マルキュウサンマル、俺特務少尉以下十一名の着任を認めます。 後、連合軍総本部議会扶桑代表、山本五十六中将閣下より、書類と運用試験副責任者 への封書が有ります。 確認願います。」 ミーナから俺に書類が渡される。 内容を確認しニヤリと俺が笑った。 そして、封書を開く。 封書を読み進めるうちに困惑の色に染まっていく俺の顔。 なにやらとんでもない内容だったご様子。 ミーナ「あのー、なにか御座いましたか?」 俺「あー、こちらも命令書だった様です。 内容は、野郎大尉が任務遂行に不適格と判断された場合。 使用可能な階級の最上位の物に固定し。 運用試験責任者代行、並びに第501統合戦闘航空団の指揮下にて試験航空歩兵の任を全うせよ。 との事です。 他にも細々と有りますが、それはまた後ほど……。」 ミーナ「はぁ……、そうですか。 それでは新任の皆さんは整備兵長に、俺特務少尉は私達に着いて来て下さい。」 新任者一同「了解!!」
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はいれないかさ【登録タグ VOCALOID は 曲 鏡音レン 髭チワワ】 作詞:髭チワワ 作曲:髭チワワ 編曲:髭チワワ 唄:鏡音レン 歌詞 (PIAPROより転載) 雨の日にはずぶ濡れのまま いつもの道辿っているよ 傘の中で笑ってる声 かき消すようにはしゃいだけれど 飛び込んで舞った水たまりごしに 入れない傘ばかり見えた 別にどうでもいいフリをしてた だけど雨に紛れて落ちた 水面に消えてく涙 いつの日からか濡れたまんまで 僕の傘はどこにもなくて 入れない傘に憧れて 近づいてみるけど追い出される 雨に濡れることなんかより 冷たく感じた 入れない傘が過ぎていく たぶん僕はこのまま生きていく だからせめて雨景色さえ 包み込む木漏れ日を描いて 雨に濡れる冷たさよりも 僕を照らす陽の温かさ コメント 名前 コメント
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~ロンドン・連合軍本部・扶桑代表執務室~ 扶桑代表「酷いものだな・・・」 夕日に照らされる中そう言ったのは初老に近づいた男性、扶桑代表だ。 この日に朝に発生した戦闘の記録と抗議文の総てに一通り目を通し 一日の疲れが一気に吹き出た様な顔でため息をつく。 扶桑代表「それで、何がお望みかね?ミーナ中佐。」 ミーナ「野郎大尉の即時帰国を。」 正直、この要求がそのまま通るとは思っていない。 だが、意思表示と言うものはしておかなければならない。 向こうも承知の上なのは明白だとしてもだ。 扶桑代表「気持ちは解らんでも無いが、仮にも兵器開発の総仕上げとも言うべき 運用試験の責任者をそう簡単に帰国させる訳にもいかんのだが・・・。」 ミーナ「でしたら、テスト・ウィッチに関する指揮、監督権その他一切の権限を委譲願います。 なにかしらのテストを行う際には総て此方を通してから行って下さい。 これが第501統合戦闘航空団の基地内で試験を行う条件です。」 これが此方の本来の要求であり最低条件でもある。 さて、ここからどう出てくるか。 扶桑代表「理由は・・・・・・聞くまでもないか。 よかろう、書類を用意する。 少々時間を頂けるかな?」 ミーナ「あ・・・はい、お忙しいところ感謝します。」 扶桑代表「かまわんよ、たまには残業もして見るものだ。 下のカフェで茶でも飲んでいてくれ給え。 仕上がり次第、呼びに行かせよう。」 ミーナ「解りました、では失礼します。」 一礼し、部屋を出てカフェに向かった。 扶桑代表「まったく・・・手間をかけさせおって。」 一筆認めつつ、思わずつぶやく。 秘書官「しかし、これで随分やりやすくなったのでは?」 どうやら秘書官に聞こえていた様だ. 確かに、と頷いた。 扶桑代表「この試験自体は実戦の中でやらねば意味の無い物だったからな。 あの子を奴の手から離れさせるには丁度いい。」 奴自身もそう長くないしな、と締め括る。 秘書官「あの子、僕少尉ですか・・・・・・受け入れてくれるでしょうか。」 その心配は無いだろう、でなければ眩暈がするほど辛辣な抗議文付きで 指揮権を獲りに来る真似など出来はすまい。 扶桑代表「これ、読んでみろ。」 秘書官がタイプ打ちの手を止め抗議文を読む。 顔色が凄まじい早さで変わっていくのが面白い。 秘書官「うわぁ・・・ここまで書きますか。 まぁ、これなら杞憂かもしれませんね。」 その内容を要約すれば ―――怪我した幼子を盾にするような輩送ってくるとか何考えとんじゃワレゴルァ。 次にいらんことしたら全員基地から叩き出すさかいよぉ憶えとけやこのボケナス。 ウィッチは置いとくけどね――― だった。 ミーナ「ずいぶんあっさり片付いたわね・・・。」 と、呟きながらカフェのある階に降りる。 そう言えば今日は休養日だった、どうせなら一番高いのを飲んでやろうか。 などと考えつつ店頭のメニューを眺めていると聞きなれた声が耳に入った。 ガランド「―――お前と言う奴は・・・ん?ミーナ中佐じゃないか。」 ルーデル「む・・・久しいな、ミーナ。」 カールスラント空軍ウィッチ隊総監、アドルフィーネ・ガランド少将と カールスラント空軍第二急降下爆撃航空団司令、ハンナ・U・ルーデル大佐だった。 とりあえずご一緒に、とテーブルに陣取りそれぞれ注文をウェイターに伝える。 ルーデル大佐は「水でいい」とか言いだしガランド少将に無理やり決められていたが。 ガランド「ミーナからも何とか言ってやってくれないか? コイツ、此処2年ほど休暇を摂ろうとしないんだ。」 ルーデル「睡眠も休養も充分に摂っている、必要ない。」 そんやりとりをしつつ紅茶を味わう。 ミーナ「そうなんですか? それは流石に溜め込みすぎだと思いますよ?」 ガランド「だ、そうだぞルーデル? 挙句に指令に収まりながら未だに前線を飛び続けて・・・・・・・ お前、この前の勲章授与の時だって 「私に今後、地上勤務を勧めないなら受け取ろう」 なんて皇帝陛下に言い放ったそうじゃないか。 その話しを聞いた時は眩暈がしたぞ。」 それは黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章の時の事だろうか。 なんでも、ルーデル大佐の為に作られた勲章だとか。 扶桑のウィッチも無茶をすると何度も思ったが、カールスラントも負けてはなかったらしい。 ミーナ「あの話しはほんとうだったんですか。 それじゃ、休暇も摂らないと部下の方たちも心配するでしょう。」 ルーデル「別にある物を使わないというだけの話しだ、問題ないだろう。 それよりもだ、定期報告でもないだろうに此処に来るとは珍しいな。 なにがあった?」 どうやら話題を逸らしたかったらしい、バレバレだけど。 ガランド「話しを逸らすな・・・・・・まあいい。 そう言えばそうだな、問題事でもあったか?」 ミーナ「それなんですけどね、今日、扶桑から新任のウィッチが着任しまして・・・・・・」 と、今日あった事を手短に話す。 二人の顔色がみるみる変わっていくのが何とも言えない。 なんだかお茶がまずくなりそう・・・・・・ならないけど。 ガランド「扶桑の技術者は現場と言う物を見た事が無いのか? そんな子を戦場に送り出すとは・・・・・・」 ルーデル「扶桑には、あの子のような子がまだいたんだな・・・・・・」 なにやら物凄く気になる事を聞いた。 ミーナ「そんな子がいたんですか?」 ルーデル「・・・・・・」 ぷいっと、そっぽを向かれてしまった。 ガランド「・・・今はもう届かない、彼女の想い人だ。 42年に行われた東部戦線北端のブリザード作戦は知っているか?」 ミーナ「いえ、あまり詳しくは・・・。」 ルーデル「おい、ガランド・・・・・・。」 ガランド「いいじゃないかルーデル、あれからもう二年以上だろう。 何時までも引きずっていてはあの子もいい顔はしないんじゃないか?。」 もしかしたら、あの子の関係者かもしれないしな、と付け加える。 此処でブリザード作戦の話しを聞く事になるとは思っても見なかった。 ブリザード作戦と言えば東部戦線最大の謎と言われている。 陸、空、両方からの一斉攻撃によりネウロイの巣を攻略する作戦だったが陸軍の誰かが タイミングを間違えて打ち始め失敗した作戦。 しかし、撤退後に送られた偵察部隊によって巣の消滅が確認された。 だれが、どんな手段で行ったのか、それとも単に移動しただけなのか。 成功とも失敗ともとれない不可解な事件と言われている。 そう言えば確認を行った偵察部隊も扶桑から派遣されていたと聞いた。 ガランド「その作戦にルーデルも参加してたんだ。 その時前線基地に使っていた第511統合戦闘航空団の基地にいたんだそうだ。」 ルーデル大佐を見る、ますます不機嫌になっていたがその瞳には深い悲しみが見て取れた。 ルーデル「あの作戦は、私にとって今までで最大の、いや、生涯最大の汚点だ。 恐らく、当時作戦に参加した部下たちも、夜間哨戒に派遣されたハイデマリーも 同じだろう。 まだ8歳になったばかりだったあの子を前線に残したまま、救援にも向かえず おめおめと撤退したんだ。 これほど情けない話しがあるか。」 ガランド「・・・私にとってもそれは同じだよ。 さらに本部職員の怠慢とはいえ、その子に半年も一人で戦わせていたんだ。」 驚いた、まさかそんな事があったとは。 ミーナ「そんな事があったなんて、それに半年間一人でとはどういうことです?」 ガランド「あぁ、以前、各前線の基地で過剰に損害を報告して補給や人員の補充を行う 事案が頻発していたんだ。 丁度その頃に第511統合戦闘航空団がその子を残して戦闘不能になったらしい。 それでも戦果を挙げ続けるものだから補充の要請を受け取った直後に破棄して いてな、基地指令の訴えも聞き入れられなかった。 理由は、大編隊を向かわせなければ対応出来ない様な敵に一人で勝てる訳が無い。 損害の過剰報告で物資と人員を得るつもりだろうと思った、だそうだ。」 確かに一時期、補給に手間のかかる時期があった。 不憫な、と思うと同時に妙に納得させられた。 美緒も芳佳も、能力さえつりあえば迷わず戦いを選ぶ、そんな気がした。 ミーナ「扶桑のウィッチって無茶をする子ばっかりなんでしょうか・・・」 ガランド「そう言う気質なのかもな、扶桑の人間と言うものは・・・」 ルーデル「それでもあの子に関しては此方の責任だ。 あの子は最強の名を冠するにふさわしいウィッチだった。 あの子は素敵な女性になって幸福を掴む事も、栄光と共に更なる高みを目指す 事も出来たんだ。」 ミーナ「・・・ルーデル大佐にそこまで言わせるなんて、どんな子だったんですか?」 ルーデル「・・・完成されたオールラウンダーだな。 いくつもの機種を使いこなし、寝る間も食う間も惜しんで飛び続けていた。 昼夜を問わず、爆撃、格闘戦をこなし、低空から高空まで総ての空域で 無類の強さを発揮した。 夜間哨戒では、まだひよっこ同然だったハイデマリーを上手く引っ張っていた。 私では到底追いつけない、そんな領域にあの子はいたんだ。 技量、精神、魔力、その総てにおいてな。 ・・・ナインテイル、そう呼ばれた幼いエースだ。」 そこに在るのはもはや届かざる者への信仰にも似た憧憬だろうか。 カールスラント最強の爆撃王すら憧れを抱いたあの子、ナインテイルと言う人物。 ミーナ「・・・・・・少し似てますね、彼に。 もしかしたら、同窓生かもしれません。 歳も同じですし。」 ガランド「そうなのか? 確かにそんな鍛え方が出来る所がいくつもあるとは思えないけど。」 ミーナ「はい、ウチの隊の坂本少佐に性能が突出しすぎて戦力として扱いにくいと言わせる 新型の機体を使いこなし今日出現したネウロイを一人で撃破寸前まで追い詰めて いたそうです。 それも近くに居た輸送船にシールドを遠隔で展開したままたっだとか。 敵を撃破した際も彼の提案による手法でおこなったそうです。」 ルーデル「シールドの遠隔展開だと? ミーナ、本当なのか?」 珍しく食いついてきた、何かあるのか? ミーナ「はい、何でも輸送船を覆うほど大きなシールドだったとか。 ・・・・・・でもそれが何か?」 ルーデル「・・・・・・あの子も使っていたんだ。 それで私達とハイデマリーも助けられたこともある。 練習すれば出来るとはあの子も言っていたが・・・。」 ガランド「それは気になるな。 扶桑の新型機にかつてのエースと同じ技を使う同い年のウィッチか。 男の子だけど、やはり関係者と見ていいだろうな。 どうだルーデル、一度見に行って見ようか?」 ルーデル「そうだな、それがいいカも知れん。」 なにやら嬉しそうに少将が頷いた。 ガランド「よし、これでようやく休暇を消費できるな。」 ルーデル「・・・・・・おい、どういうことだそれは。」 ガランド「当然だろう? そもそも畑違いの所に行くんだから。 しかも視察に同行するとはいえ完全に私情で、な訳だし。」 ルーデル「くっ・・・・・・し、仕方ないな。」 ガランド「そうだ、どうせならハイデマリーも呼ぼう。 彼女も休暇を溜め込んでいて問題になっていたんだ。 どうせロマーニャに行くならみやげ物の一つも頼まれるだろうからいっその事 一週間ぐらい宿でも取って観光でもして来たらいい。」 ルーデル「おいガランド、なにを勝手に話しを広げている?」 ガランド「いや、この前に陛下から休暇を溜め込んでる奴に無理矢理にでも休暇を取らせろ と頼まれていたんだ、丁度いい機会だからここらで一気に休んでもらおうと。」 ルーデル「余計なお世話だ。 それに何故わざわざ休みを取ってまで都市部を動き回らねばならんのだ。 そんな疲れに行くような真似をするぐらいなら山にでも入っていた方がましだ。」 ガランド「お前がそれでいいならかまわないけどな、いくらなんでも潤い無さ過ぎだろう それは。 枯れるの早まるぞ?色々と。」 ルーデル「~~~っ、やかましいわ――――――っ!!」 なにやら妙な方向に話しが向かってしまった。 お茶のお代わりでも頼もうかと周りを見渡すと、丁度、扶桑代表の秘書官がカフェに入って 来るところが目に入った。 ~基地内・医務室~ パチン、パチンと縫合した糸を切る音が響く。 女医「まさか、午前中に縫合した箇所を午後に抜糸することになるとは思わなかったですね。 ほぼ完治してますよ。」 関心すべきか呆れるべきか、そんな複雑な顔で先生が感想を述べながら抜糸した所を消毒 していく。 抜糸も終了した様だ。 宮藤は精も根も尽き果てた、とでも言いたげに僕少尉の眠るベッドへ突っ伏した。 宮藤「はひ~、もう絞りかす程も出ませんよぉ~・・・」 坂本「見事だ宮藤、しっかり任務を遂行できたじゃないか。 良くやったな。」 労いを言ってやると突っ伏しながらも「えへへ~」などと笑い声を上げてくる。 だが、流石に声は弱弱しい、まぁ仕方ないか。 宮藤「まぁ、今回は全力でやらなきゃいけなかったですし。 それに手術後って麻酔が切れた後が結構つらいみたいなんですよね。 麻酔が切れる前に終わらせられてよかったですよ。」 のそのそと起き上がりながらの給った。 確かにあれは中々に辛い。 宮藤「あ・・・先生、僕少尉の負傷って事故とかじゃなくてやっぱり・・・・・・。」 ・・・私としてはそっちが本題だ。 正直な話し、一番聞きたいことだったのだが切り出しかねていた。 宮藤は察しや遠慮と言ったものが無いが、こういうときには返って助かる。 女医「意図的に負わされた負傷、でしょうね・・・・・・。 事故や戦闘で、なんて話しはありがちですけどこんなに都合よく胴体部に集中する はずも在りませんし。 それに何よりも・・・・・・」 シーツを捲る。 傷跡だらけの体が痛々しい、その中でも更に異質な傷跡。 右胸部にある直径1センチほどの火傷と思われる痕が三つ。 女医「煙草でしょうね・・・。 工場なんかでしたら溶接の火球で、と言うこともあるんですけど僕少尉は・・・。」 彼はウィッチだ、そんな作業には関らないしそんな都合よく三つも同じ怪我を負う偶然 など有り得ない。 坂本「先生、この事はミーナ中佐には・・・?」 女医「伝えてあります。 あと、診断報告書にも記載してあります。」 ・・・・・・詰んだな。 野郎とか言う男、軍に所属しながら軍規も倫理も知らんような振る舞いをしていたが最早 軍法会議は免れない処にまで来ている。 奴の所業だと証明されれば銃殺刑も在るかも知れない、まぁ自業自得だが。 宮藤「僕少尉は、一体どれだけの痛みに耐え続けて来たんでしょうか・・・・・・。 普通なら学校に行ったり友達と遊んだりしてる歳なのに・・・・・・なんだろうこれ?」 坂本「何かあったか?宮藤。」 なにか気になる所があるらしい。 胸部中央にある痕に触れ、首をかしげている。 宮藤「この痕、手術痕だと思うんですけど。 何か病気でもしてたんでしょうか?」 女医「その様ですね、割と新しい物のようですが。」 レントゲン写真をライトにかざし先生まで「妙ですね」と首をかしげ始めた。 医療に明るくない私にはまったくついていけない。 坂本「何かありましたか?」 女医「いえ、何も無いんですよ。 肋骨を開いた痕跡が。」 どういう事だろうか、素人目に見てもかなり大きく開いたであろう胸部の手術痕に肋骨を 開いた痕が無いというのはおかしな話しだ。 宮藤「こんな所を開くなんて肺か心臓の手術ぐらいだと思うんですけど・・・ってアレ? 耳と尻尾がでてきましたよ?」 坂本「何?」 シーツをとって見た。 見ると狐の耳と9本もの長い尾が出てきている。 やはり、アレだろうか。 女医「あらあら。」 宮藤「おー。」 ・・・そう言えばまだ服を着せて無かったな。 むぅ・・・・・・歳の割りに中々立派・・・なのか? よく解らんが。 それにしても随分落ち着いているな?宮藤。 ? 「ソコが気になりますか?」 坂本「い、いやソコではなくてだな///・・・・・・だれだ?」 辺りを見回す、僕少尉の体から光る何かが飛び出すのが見えた。 ベッドの横、宮藤の隣に降り立ったそれは瞬く間に人の形をとる。 玉藻「主・・・僕の使い魔の玉藻と申します。 白面金毛九尾の狐・・・と言えばお解かりいただけますでしょうか。 この度は主を助けていただき、真に有難うございます。」 そこに居たのは絶世の美貌と豊満な肢体を持つ女性の姿をとった妖弧。 さらに一礼と共に名乗られてしまった、ならば此方も名乗らねば。 坂本「坂本美緒だ。」 宮藤「み、宮藤芳佳です、ハァハァ。」 女医「女医です。」 宮藤、着物の胸元から零れ落ちんばかりの大きさだがハァハァするな、とりあえず。 お前の趣味はとやかく言わんが相手は伝説の妖弧だぞ? 玉藻「・・・で、気になりますか?ソコ。」 慌ててシーツをかけ直した。 気になどなっていない、と己に言い聞かせつつ向き直る。 坂本「手術痕の方なら気になるな。 しかし、今しがた気になることが増えてしまったぞ。 玉藻の前。」 宮藤「私はむしろ玉藻さんのおっきいのが気になってしまいますっ。 主に張りとか柔らかさとかっ!」 お前、判断能力鈍ってないか? 休んでてもいいんだぞ? 玉藻「確かめてもいいですよ?」 宮藤「いいんですか?ではお言葉に甘えて・・・えへへぇ~。」 坂本「いいのか・・・・・・。」 宮藤が飛びついてしまった。 完全に顔が埋まりきってるなーアレ。 坂本「もう好きにしてくれ・・・・・・。」 なんだかイロイロ投げ出したくなってしまった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ややあってなんとか平静を取り戻せた、瑣末事は置いておこう。 聴きたい事があるなら何なりと、との事なのでとりあえず本題にかかる。 坂本「それで、その手術痕の事は何か知っているのか?」 収まりがいいからと、ベッドに腰掛け宮藤を抱きかかえたままの玉藻に問う。 玉藻「あの男曰く、其処に爆薬とやらを埋め込んだと。」 そう言えばあの男、処分がどうのと言っていたがこれの事だろうな。 女医「・・・在りませんね、金属を含んだ異物なら、かなりはっきり写るんですけど。」 先生がレントゲン写真を眺めながら告げた。 それどころか肋骨にすら開かれた痕が無い。 つまり、皮膚のみを切開した偽りの手術痕であると。 玉藻「その様ですね、私が休眠している間の事とは言えあのような小者の虚言を見抜けな かったとは不覚でした・・・・・・」 悔しさと共に安堵のため息をつく。 偽りとはいえ、主の命を握られ続けていたのだ。 その心情は察しきれる物では無いだろう。 宮藤「でも、なんでそんな事を?」 玉藻「恐らくは完全に道具にするため、と思われます。 あの男、周りの人間には己の言う事を聞かさねば気がすまない気質の様でしたから。」 顔を上げた宮藤の頭をなでつつ、悲しげにそう語った。 そう言うことか。 確かに力を持つものを支配下に置くには効果的とも言える手段だ。 しかし、傷跡をつけてまで行ったあの男は・・・・・・。 坂本「正しく、畜生にも劣る外道だな。 ・・・しかし、どうやって? 他にも人は居ただろうに誰も止めなかったのか?」 玉藻「あの島に居た医者と結託していたようで。 一服盛られて眠っている内に行われてしまった様です。 それに他の者とは切り離されていたのでこの事を知る者は居ませんでした。 今、主が使っている飛行脚とやらを持ち込んだ者たちは異常を察してか何かと気に かけては頂けたのですが、それでもあの男の行いを止めるには至りませんでした。 私も先の戦にて力を使い果たし休眠を余儀なくされ、目覚めてからも主の命を支え 続ける事が手一杯で御座いました故・・・・・・。」 そう言って宮藤を抱えなおす、あれではまるで赤子だ。 と、言うか寝てないか・・・・・・? 妙に気に入られたようだな。 話しを戻そう。 坂本「なるほどな・・・、まぁ安心しろ。 此処に来た以上は手出しなどさせはしない。 それに今、我々の隊の長が上層部への報告と抗議に向かっている。 最早、野郎とか言う男に先は無いだろうな。」 玉藻「・・・左様で御座いますか。 此処に来れたことは、主にとって幸運だった様です。 此処には心強い方たちが大勢いらっしゃるようですから。」 そう言って幽かに微笑む。 まさかあの玉藻の前に期待されるとはな。 坂本「買い被りすぎじゃないか? 一度空に上がれば置いてけぼりを喰うのは必至なんだが・・・・・・」 しかし、玉藻はいいえとかぶりをふる。 玉藻「主は、確かに強大な力を持ち、戦いの術に長けております。 ですが、心と体は修羅場に身を置き続けて耐えられるほど強くはありません。 唯、無理に無理を重ね続けてきただけでございます。 それこそ、自らが無理をしているとも気づかぬ程に・・・・・・。」 雪のように白い僕少尉の髪を尾で撫でつつ語り続ける。 玉藻「主の御髪は、戦に出る前は綺麗な黒髪でした。 しかし、戦い続けるうちに次第に色を失い、色あせるに合わせる様に笑みを忘れ 休む事も忘れ、誰かに頼ることも忘れ、戦いに没頭するようになりました。 戦地から帰り、あの島に渡ってからはあの男からの責め苦を受け続ける日々。 あの者たちが手を尽くして心を保とうとしても主に残っていた物はあの男に脅え 続ける事だけとなってしまいました。」 ちょっと待った。 坂本「誰かに頼る事も忘れたとはまるで一人で戦っていた様にも聞こえるが? 他にもウィッチはいた筈だろう。 一体何時ごろの、どこの部隊の話しだ?」 玉藻「二年と少し前、主がまだ八歳になる前の頃で御座いました。 オラーシャと言う国の東部戦線という戦場、その北の端にある回廊と呼ばれた地の 一角を守る砦、第511統合戦闘航空団に主は使わされました。 其処には確かに魔力を持つものが数名おりましたが、主が着任して間も無い頃に 敵の猛攻を受け、主を残して墜されてしまいました。 それからは主一人で飛ばざるを得なくなり、最後の戦までの半年もの間を一人で 守り続けて居ました。」 東部戦線か。 しかも回廊と言えば、陸、空のネウロイが集中し押し寄せる侵攻ルート上の激戦区だ。 さらに、二年前と言えば、損害の虚偽申告が複数発覚し、補給が手間取るようになった 時期でもある。 坂本「それで一人で戦い抜いていたと言うわけか。 それならあの技量にも納得が行く。 回廊と言えば激戦区中の激戦区だ。 随分修羅場慣れしているとは感じたが、そう言うことか。」 女医「でもそれで完全に白髪化するまでって、一体どんな生活だったんですか? 確かに、疲労とストレスを溜め込んで白髪が増えると言う事は在り得ますけど。 普通なら戦闘の前に過労で倒れると思いますが。」 先生が問う。 医者としては聞き捨てなら無い様だ。 玉藻「居なくなった仲間たちが遺した飛行脚を使いまわし、寝食を忘れて飛び続け、戦い 続ける、その様な日々で御座いました。 私も支えはしていましたが、主の持つ膨大な魔力が有ればこそ成し得たことでしょう。 最後の戦にて総て使い果たし、主は一時的に魔力を失い、私は休眠を余儀なくされ ましたが。」 宮藤「あの、失った魔力って取り戻すことが出来るものなんでしょうか?」坂本「起きてたのか。」 やや思案した後、玉藻は語り始めた。 玉藻「可能・・・ですね。 古きより術者と呼ばれるものたちに伝わる行に臨死界行と呼ばれる荒行が御座います。 力、今で言う魔力を一度つかいはたした後、命を落とす寸前まで己を追い込み 肉体の防御本能を利用して魔力を復活、増幅させる業だとか。 成功率は一割以下と言う低確率のため、今行うものは皆無に等しいそうです。 主の場合は偶然その条件が整ってしまった様ですが。」 つまり、一度死にかけたと。 坂本「命を落としそうになるとは一体何があったんだ? ああ、ついでに聞くがそれは女性の術者でもやれるのか?」 玉藻「主は何でも、増水した川に誤って落ちたと。 この行をおこなっていたのは上がりを迎えた女性の術者か男性の術者が主です。 男性は魔力の衰退が無いので単純に魔力の増幅が目的ですが、女性の場合はさらに 力の維持が目的だった様ですので。 嘗ては殺生石にも魔力を流し込みに来る者がそれなりにおりました。 この行の完遂者は元の倍以上、術者によっては数倍の魔力を得る者も居たとか。」 坂本「そうか・・・・・・。」 それはいい事を聞いた。 かなりの危険は伴うが完遂すれば更に強くなれる。 宮藤「坂本さん、やる気ですね?」 宮藤、いつから心を読めるようになった? 坂本「そ、そんな事は無いぞ?」 宮藤「本当ですね?・・・・・・っと。 そういえば、玉藻さんってずっと昔に殺生石になっちゃってたんですよね? どうやって出てきたんですか?」 そうだった、一番聞きたかったのはその事なんだが衝撃的な話しが多すぎて忘れていた。 玉藻「それは主が殺生石に魔力を流し込んだ故、再び世に出る事が可能になったのです。 必要だった力の九割方は主が与えてくれた物でした。 その時の事もお話しいたしましょうか。 ・・・・・・あれは主がまだ四つの頃でした。 魔力と主の目、千里眼を目覚めさせばかりの主は力の制御が出来ず、閉じこもって いたそうです。 見兼ねた母親が術者に相談し主を連れて殺生石まで赴き、魔力を吸い取らせました。 魔力を失えば千里眼も失い、平穏な生活に戻れると思っていた様ですが。」 しかし、そうは上手くいかなかったと玉藻は続けた。 玉藻「私は世に出て直ぐに主を追いました。 しばらくは近くの山に身を置き、主を見守っておりましたが、ある冬の日に凍った池 に主が転落し、再び魔力を得てしまいました、それも元の何倍も強くなって。 それからは、私と契約し山の中で魔力と千里眼の操り方などを教え始めまして。 物覚えが良かったせいか、すぐに操り切れるようになりました。」 宮藤「なんだか妙に水周りに縁がありますね、嫌な意味で。」 玉藻「その様で、泳ぎは達者な方なのですが。」 つまり、臨死界行とやらを二回も完遂した訳か。 元々膨大な魔力を有して居た様だが、最早底が見えんな。 しかし、殺生石に魔力を吸い取らせるとは危険な事をする。 殺生石とは、京を追われ大軍勢に追い詰められた玉藻の前が変じた瘴気を放ち命を吸い尽くす と言われた石だ。 耐性の無い者が瘴気に触れれば即座に命を落とすか重い病に倒れるかのどちらかだとか。 もしや僕少尉の母親は・・・。 坂本「玉藻、僕少尉の家族はどうなっている?」 玉藻「主の母親は私の元に訪れた後、程なくして病に倒れ、他界してしまいました。 恐らく、身を守るために放っていた瘴気に当てられたものと思われます。 父親は妻の死を受け入れ難かったのか、葬儀のあと主を祖父母に預け行方知れずに。 祖父母も老い先が短い事を悟っていたのでしょう。 一年と経たず、当時から魔力を持つものを集めていた軍に主を預けました。 それからは会ってはおりませんので・・・・・・。」 もしかしたらまだご健在かもしれませんね、と締めくくった。 坂本「それでは、今は天涯孤独も同然か・・・・・・。」 宮藤「そうだったんですか・・・・・・。 それじゃぁ、今まで玉藻さんしかそばに居なかったんですか?」 玉藻「戦に出る頃まではそうでもなかったですね・・・。 と、言うよりもむしろ何かしら傍に居ましたね。 主は色々と引きつけ易い気質だったせいか、山に居た頃は妖等に纏わり付かれてました。 軍に入ってからは教官達が着きっきりで主を鍛えてましたし。 何故か女子ばかりでしたが・・・・・・はぁ・・・。」 当時を思い出してか、深いため息をつく。 中々に苦労があった様だ、女子ばかりと言うのが気になるところだが。 宮藤「モテモテだったんですねぇ・・・・・・。 妖怪さんがそんなにいたのも驚きですけど。」 玉藻「普段は層を隔てた所に居ますので人の前に出る事の方が稀ですね。 それ故か、人の子が珍しかったのでしょう。 一緒に遊ぶぐらいなら問題にもならなかったんですけど、余計な事を教える輩とか 体に手を加える輩とか、挙句の果てに五歳児相手に求婚した者まで・・・・・・。」 思ったよりとんでもない事があった様だ。 宮藤「あ、あの・・・・・・余計な事って何を・・・・・・?」 玉藻「山に居た天狗の女子からなのですけど、格闘術や妖術と共に床技まで仕込まれてまして。 同禽などすると、運が悪いと寝ぼけて就寝中や寝起きに手や口で弄り倒されます。 既に数名その被害に遭っておりますのでご注意下さいね。 法則性は在る様なのですが未だに不明ですので。」 坂本「な・・・・・・」 宮藤「うわぁ・・・・・・」 女医「・・・・・・」 一同絶句した。 妖の類に人の倫理を説いても仕方ないが幾等なんでも早すぎる。 女医「・・・・・・それでは、体に手を加えたと言うのは?」 玉藻「これは山の蛇神からなのですが。 魔力を操る際に掛かる体への負担を無くすべく、体内の力の通りを良くしたついでに ソコが自分好みに育つように強化した様で。 膨張率、硬度、耐久力、持久力、形状が人間の限界に位置するとか。 『色素の沈着も無くしたぞ』などど自慢げに告げられた時には流石に我を忘れて シバき廻してしまいました。」 と、[ソコ]を指した。 ・・・・・・まぁ、脚の付根辺りだ。 女医「それは・・・また、御愁傷様です。」 先生、シーツを捲って観察しないで下さい。 坂本「それで五歳児相手に求婚したって言うのは?」 シーツを直しつつ聞いて見た。 玉藻「これは土蜘蛛の女子なのですが、戯れに主の寝床に忍び込んだ際に先の床技を見舞わ れたようですね。 それから癖になったのか、主に事あるごとに責任取れだの結婚しろだの迫るように。 まぁコレも毎回追い払いましたが。」 物凄く遠い目をしていらっしゃる。 玉藻「主がどういう事になっているのかまったく理解しておられないのが唯一の救いですね。 最も、これから先に何かと思い悩む事になるのでしょうが・・・・・・。」 その表情は正しく息子の心配をする母親の物。 今は私とかわらないぐらいの歳の姿だが、重ねた歳月の賜物なのだろう。 どれくらい重ねたのかは不明だが。 宮藤「なんだか、玉藻さんってお母さんみたいですね。」 宮藤もそう感じたらしい。 玉藻は無自覚だったせいか、少々驚いている様だ。 玉藻「母親ですか?、よく解りません。 子を育てた事など私には御座いませんので。」 宮藤「そうなんですか・・・・・・、あ、有難う御座いました。」 そう礼を述べて、宮藤がようやく玉藻から離れた。 玉藻「もうよろしいのですか? 私なら別にかまいませんけど。」 宮藤「いえ、充分堪能させて頂きました。 それに・・・、ほんとうは僕君を抱っこしてあげたかったんじゃないかなーと思って。 まぁ、いつまでもお借りする訳にもいきませんし。」 玉藻「どうして・・・・・・解るんですか?」 今度はかなり驚かされた様だ。 宮藤、そんな洞察力をいつの間に身につけた? 宮藤「いえ、なんとなくなんですけどね。 大切な子が滅茶苦茶頑張ってたんですから、思いっきり抱きしめて誉めてあげたく なるじゃないですか。 『がんばったね、偉いね』って。 だから、僕君が起きたら、思いっきり抱きしめて上げて下さいね。」 玉藻「はい・・・・・・そうしますね。 此処に来れた事は、本当に幸運だった様です。 ・・・・・・主を、よろしくお願いしますね。」 そう言って微笑み、玉藻は僕少尉の中に戻って行った。 しかし、大役を任されてしまった。 私は新兵の扱いには慣れていても子供の扱いはからっきしなんだが。 ・・・そう言えば。 坂本「宮藤、なんで玉藻が僕少尉を抱きしめたがってると解ったんだ? 九尾の狐を驚かせるなど早々出来る物では無いと思うが。」 宮藤「え?・・・あぁ、それは本当になんとなくなんですけど、なんだか抱っこし慣れてる と思いまして。 あと、妙に嬉しそうだったんですよね。 でも子育てはしたこと無いって言ってましたから、やっぱり僕君なのかなーって。」 坂本「なるほどな・・・・・・」 動機は極めて不純だが慰めにはなったと言うところか。 坂本「しかし、九尾の狐と言えば伝説に残る大妖だぞ。 良く飛びつく気になったな。」 まぁ、軍規違反までしてネウロイの巣にお邪魔した事もあるのがコイツだ。 その大物振りには苦労させられる反面羨ましくもあるが・・・・・・。 宮藤「そういえばそうなんですよね、でも恐そうな感じは無かったですから。 それに、あんな一生に一度拝めるかどうかの逸品は逃せませんね。 おっぱいに貴賎は有りませんし。 僕君専用なんでしょうけど・・・・・・凄かったな~、えへへ~。」 前言撤回、こいつやっぱり只のアホかも知れん。 とりあえずこめかみをグリグリしておく。 宮藤「いたいいたい地味に痛いですぅ~。」 坂本「教育的指導だ、馬鹿者。」 そう言えば、先生はさっきからなにをゴソゴソと・・・・・・。 女医「これは・・・・・・末恐ろしいわね・・・・・・ゴクリ。」 生唾まで飲んでる所が滅茶苦茶不安をあおって来るんだが。 坂本「先生、さっきから何・・・・・・を?おおおおお?!」 宮藤「こ・・・・・・こんなになっちゃうなんて・・・。」 女医「これは充分以上に使用可能ね、サイズ的には。」 先ほどから刺激を与えられていたのであろう。 ソコには天を貫かんばかりの高射砲がそそくりたっていた・・・・・・。 坂本「あんた10歳児に一体何やってんですか!」 女医「何って・・・ナニの触診と、確認?」 宮藤「男の人のってこんなになっちゃうんだー、へ~」 坂本「宮藤!、どさくさに紛れて触ろうとするんじゃない! お前にはまだ早いだろうが!!」 宮藤「あ、ウチの診療所ではこういう所の治療もやってましたから時々目にはしましたよ? こうなったのははじめて見ましたけど。」 妙に冷静だったのはそのせいか、じゃなくてだな。 坂本「いい加減にしろ――――――――――――っ!!」 正直な話し、ネウロイとの戦闘より疲れたかもしれない。 しかし、玉藻の不安も最もだと思う。 こんなの相手にしたら壊れるだろ、常識的に考えて・・・・・・なぁ?
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131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 09 20 57.75 ID 9Q/0q/NSO ‐ボク‐ こなた「とあるアニメで言ってたわけよ、貧乳はステータスだ!希少価値だ!ってね、それを聞いてボクはさなるほど、希少価値かって納得したわけなんだよ」 つかさ「あ、バルサミコ酢飲む?ぼっボクの手作りなんだけどどうかな?あはっ」 みゆき「お恥ずかしながらボクはなにかわからないことがあったらすぐに調べる癖がついてしまいまして…」 ひより「くぅ~またあの2人をネタに…なにを考えてるっスかボクはぁぁぁぁ」 あやの「あ、これはかっ彼がこのくらいが好きって‥あ、いや、ボクはそんなつもりで‥待って柊ちゃ~ん」 みなみ「ゆたか‥はぐれないようにボクの傍へ‥うん、大丈夫ゆたかはボクが守るから」 あきら「おはらっきー☆今日も朝から聞いてくれてサァンキュっ☆ボクうれしー☆今からお昼までよろしくプリーズっ☆」 かがみ「なっなによ?ボクがラノベ読んじゃいけないわけっ?いっいいじゃない、ほっといてよっ!」 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 12 46 57.30 ID cqY+EiRc0 みさお「なぁ、ひぃらぎ~」 かがみ「ん?どうした~?」 みさお「宿題、みせてくんねかなぁ~」 かがみ「うわ、また忘れたの!?」 みさお「てゆっか、やってねんだけどさ~」 かがみ「はぁ~、あんたこのままでどうすんの?進学とか就職とか(ry」 みさお「ちゃんと考えてるよ~……みゅ~」 かがみ「ほんとに?ほんとに考えてる?」 みさお「ほんとだってヴぁ!”ボク”だってちゃんとできるってヴぁ! かがみ「(うっ、か、かわいいかも……///)」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 14 53 25.60 ID mccunygNO 131 「ボクは、富たk」 かがみ「帰れ」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 14 58 16.82 ID LiolJMKY0 みさおはボクって言うよりオレな印象 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 15 51 58.64 ID cqY+EiRc0 かがみ「こなた、帰るわよ~」 こなた「ほいほい~、いま支度するよ~」 みさお「お、いたいた!お~い、ちびっ子ー!」 こなた「ん?みさきち、どったのー?」 みさお「たまには、オレと帰ろうぜ!」 こなた「(ビクン!)う、うん!帰る、一緒に帰る!///」 かがみ「ちょ、ちょっと、こなたー!」 かがみ「(悔しい……でも、ちょっと、うらやましい……///)」 こうですか?分かりません!>< 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/04(火) 15 57 24.09 ID i1zhN7A0O 男装が似合う女TOP3 1位、みなみ 2位、みさお 3位、つかさ ソースは俺の脳内 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 16 11 11.23 ID cqY+EiRc0 3位が意外w どんな服装にするんだ?w やっぱ、ワンパクな感じかな?原作やアニメの普段着の延長で? 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/04(火) 16 46 56.60 ID i1zhN7A0O 151 つかさはショタっぽくいけばいいと思ったんだよw 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 17 03 24.93 ID cqY+EiRc0 155 なるほど。 つかさ「ねぇ、おねえちゃん」 かがみ「なによ?って、いつも言ってるけどノックぐらいしなさい?」 つかさ「あ、ごめんね。でも、姉弟だし、いいかな~って……」 かがみ「あのねー、一応男女だからね?私が着替えてたらどうするの?」 つかさ「う~ん……。なんかまずいかな?」 かがみ「はぁ……。まあ、いいわ。で、なんの用?」 つかさ「あ、ボク、クッキー焼いたんだ!おねえちゃんに味見してもらおうと思って!」 かがみ「お、さんきゅ!ちょうど、おなか減ってた所なんだよね~」 ――――かがみー、つかさー、お風呂入りなさいよー! つかさ「あ、お母さん呼んでるよ。ボク、先に入ってるから、後で来てね!」 かがみ「ちょ、後でって……。まぁ、いいか。つかさなら……」 こうか? 書いてからショタの概念が頭に無いことに気がついた俺w 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 17 14 36.15 ID rdw+KkeLO もしもこなたが男だったら かがみ「こなたって本当に女の子みたいよね~」 こなた「ちょ! 言わないでよ! これでも気にしてるんだから……」 かがみ「あはは、ごめんごめん」 こなた「でも……ボクが実際に女だったら……」 かがみ「だったら?」 こなた「アキバに行けばボクが『萌え~』って言われる側じゃない!?」 かがみ「……あんた……本当は全っ然気にしてないんじゃ……」 なんとなく浮かんだモノを書いてみた ちなみに外見はそのままで性別だけ男 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 17 27 31.09 ID yOB8rXfxO 「こなた」じゃなくて「こな太」だなw 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 17 30 02.99 ID cqY+EiRc0 じゃあ、もう、これで、よくね? ↓ かがみ:女 こなた:男 つかさ:男 みさお:男 こなた「かっがみ~ん!ボクとゲマズいこー!」 つかさ「だめだよ、今日はボクとケーキ焼くんだから!」 みさお「おいおい、今日は俺と遊ぶんだって!あやのんち行こうぜ!ひぃらぎー!」 かがみ「なんだこりゃ?」 なんだこりゃ? 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 17 58 08.29 ID hFhbsY+U0 ひより「色々考えてたっスけど…どれもBLっス…BLから抜け出せないっス…」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 18 27 01.25 ID 9Q/0q/NSO ななこ「ほな授業始めるでぇ」 こなた「くかーっ‥くかーっ‥」 ななこ「・・・。」 ゴッ! こなた「痛っ!?なっなに?」 ななこ「泉ぃ~ボクの授業、しょっぱなから寝てるとはいい度胸やないかぁ」 こなた「あ、いやそんな、すいません‥」 ななこ「あとでボクんとこ来ぃ」 こなた「はい(とほほ‥」 うん、ななこ先生はボクじゃない 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/04(火) 18 52 31.06 ID UhFAlmlXO ただこ「みきおくん待って~」 かがみ「………」 つかさ「………」 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 19 16 28.31 ID xF1cz/aR0 ゆたか「みなみ君……僕、男の子だよ? それでもいいの?」 173 名前:みさおが男だったら E-mail sage :2007/12/04(火) 19 24 46.60 ID rdw+KkeLO かがみ「あれ? 日下部、あんたが悩んでるなんて珍しいわね」 みさお「ヴァ!? 何時の間に!?」 かがみ「さっきよ。で、何で悩んでたの?」 みさお「……あやのに、どう告白しようかと……//」 かがみ「ウソ!? あんたあやのに恋してるワケ!?」 みさお「ヴァー! 声がデカイってヴァ!!」 かがみ「なるほどね~、それで……よし、私が一肌脱いであげるわよ!」 みさお「ほ、本当か!?」 かがみ「もちろんよ。私達、親友でしょ?」 みさお「うう……ありがとな……」 ~放課後、体育館裏~ あやの「みさ君、こんなところに呼び出して何の話?」 みさお「そ、その……//」 かがみ(ガンバレ、日下部!!) あやの「もう、はっきり言わないとわかんないよ?」 みさお「じゃ、じゃあ……あやの、付き合ってくれ!」 あやの「えっ!?」 みさお「おおお、俺、ずっと前からあやののこと、好きだったんだ! だから……」 かがみ(っ!!) 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 19 25 07.63 ID S5Ud2/5zP らき☆しょた 175 名前:みさおが男だったら E-mail sage :2007/12/04(火) 19 26 05.63 ID rdw+KkeLO あやの「……ごめんなさい!!」 みさお「……え……」 あやの「そ、その……他に好きな人が……//」 ???「おーい! あやのー!」 あやの「え?」 かがみ(……はぁ!?) みさお「ヴァ……!?」 みさお「みゅ~………」 かがみ「ざ、残念だったわね。まさか日下部のお兄さんと付き合ってたなんて……」 みさお「はぁ~……」 かがみ「……あぁあ、もう!」 みさお「ひ、柊!?」 かがみ「元気出しなさいよ! わっ、私がいるんだから!!」 みさお「!!」 かがみ「……// ほ、ほら! 帰るわよ!」 みさお「ふふっ……柊でも、いっかな……」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 19 32 18.49 ID xF1cz/aR0 あやの「あの……ぼ、僕と付き合ってくださいっ!」 みさお兄「ええっ!?」 あやの「うえーん、みさくーん」 みさお「よしよし、俺の胸で泣けよ(何だろう、あやのが急に可愛く見えてきちゃった……)」 ごめん、調子こきましたww 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 19 37 35.50 ID 9Q/0q/NSO あきら「白石さん☆」 みのる「はっはいなんでしょう?」 あきら「今日の朝あきら、昼食はこなたぬきそばにしてプリーズっ☆って言ったんですけどぉ用意されてなかったですよ?☆」 みのる「ごっごめんなさいあきらくん、こっ今度からちゃんと気を付けるから‥」 あきら「ほぇ?くん?様でしょ?☆様っ!☆」 みのる「あ、すっすいませんあきら様‥」 あきら「だめっ!許さないっ!今日はあきらといいことして遊んでプリーズっ☆」 みのる「あ、わ、ちょっ、ちょっとあっあきら様?やっ、そんな…んー」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 20 12 53.58 ID hFhbsY+U0 ひかげ「あの、お兄さん、僕に用事って…」 ななこ「うん…」 ひかげ「お兄さん?あの…顔、赤いですよ?」 ななこ「…あーもう!はっきり言うわ!」 ひかげ「?」 ななこ「短刀直入に言うで!?うちな?ひかげ君の事、好きや!」 ひかげ「え…」 ななこ「ひかげ君は、こんな年上の彼氏、嫌か?もし嫌じゃ」 ひかげ「お兄さんは…、その、僕の恋人じゃ、なかったんですか?」 ななこ「へ…?」 ひかげ「僕はお兄さんの事、…恋人だと…思って…、ました」 ななこ「…そう…なん?」 ひかげ「…はい///」 ななこ「て事は…想思相愛やん」 ひかげ「そう…ですね///」 ななこ「なんや、うち、片想いしてるんかと思っとった」 ひかげ「///」 ななこ「ひかげ君も顔、真っ赤やんw」 ひかげ「お兄さんが…その」 ななこ「良かった」 ひかげ「え?」 ななこ「ひかげ君にそう思われてて。もし駄目やったら、うち、どうなったかわからへん」 ひかげ「そんな…お兄さん…」 ななこ「それくらいひかげ君の事が好きって事や」 ひかげ「///」 ななこ「また赤うなったw。うし!今日は記念日や!呑みに行くで!」 ひかげ「あ、あの、僕、まだ、小○生なんですけど…」 ななこ「無礼講や~♪呑んで呑んで、呑み明かすで~♪」 ひかげ「(しょうがないな…)はい♪付き合います♪」 そして2人は、ネオンの奥に… 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 E-mail sage :2007/12/04(火) 20 18 53.69 ID xF1cz/aR0 古泉「ふふふ……これではがち☆ほもですね」 白石「って、お前こっちの住人じゃないだろ!」